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 旅の友「空弁」。館長が実際に食べた空弁を中心に、日本全国の空弁を紹介します。
◆中部国際空港の空弁(2)その他(5種類収蔵)
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 中部国際空港 2005年7月23日訪問
空港写真 空港写真 空港写真 空港写真
 伊勢湾の常滑沖を埋め立て、愛知万博の開催に間に合わせる2005年2月17日に開港、当時の名古屋空港から空港コードとすべての国際線とほとんどの国内線が移転した。ターミナルビルの展望風呂やスカイデッキなど様々な話題を提供した。空弁は訪問当時こそ主にJR名古屋駅の駅弁と、なんと空港名シールを貼っただけのコンビニ弁当が空弁を名乗り売られていたが、その後は質量とも充実の一途だと聞く。

◇南吉のさと ごんぎつね寿司(680円) 2005年7月23日に中部国際空港搭乗ロビー売店で購入
掛紙
外観 外観 中身 中身

 2005年2月の中部国際空港開港と同時に空弁デビューした、愛知県半田市の食堂や仕出しの業者の助六寿司。キツネ柄の掛紙を巻いた調製元特製の正方形紙箱に、三種のいなり寿司と太巻と玉子焼と、ウナギや玉子焼などでストライプを描く押寿司が入る。小柄で安価で満腹になる機能的な空弁であり、調製元が寿司料亭を名乗るだけあって風味も良好。

 童話「ごんぎつね」は、兵十が捕ったウナギをいたずらで逃がし、約十日後のその母の死を知りウナギが食べたかったろうと心を痛めたごんぎつねが、その償いをと兵十宅に栗や松茸などをこっそり届けていたら、兵十に間違えて撃たれたというストーリー。これを1932年に発表した新美南吉(1913-1943)の出身地が、調製元所在地と同じ愛知県半田である。関連資料を集めた記念館もあるが、御多分に洩(も)れず公共交通機関では訪問が困難である。

【中部国際空港】2005(平成17)年2月17日開港 愛知県常滑市セントレア1-1
【合資会社魚福本店】愛知県半田市堀崎町1-14番地 TEL:0569(21)0779 http://www5.ocn.ne.jp/~uofuku/
◇純系名古屋コーチン鶏めし(680円) 2005年7月23日に中部国際空港搭乗ロビー売店で購入
掛紙
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 2005年2月の中部国際空港開港と同時に空弁デビューした、愛知県半田市の食堂や仕出しの業者の鶏飯。ちゃちな発泡材容器に透明なフタをかける、コンビニに置いても貧相に見える容器に、鶏を描いた掛紙をかける。中身は鶏飯に玉子焼や焼鮭や焼鶏などを添えるもので、鶏飯と焼鶏の味は良いが、その他は見栄えも味もだいぶ落ちる、雑な作りが残念。

 このお弁当は空弁売店ではなく、軽食や雑誌から空港グッズや土産物まで扱う総合観光売店の一角にあるコンビニタイプの冷蔵ショーケースで、コンビニ弁当と同等の陳列方法で販売されていた。その中にはコンビニ弁当に空港名ミニシールを1枚貼るだけで空弁を名乗るマガイモノもあり、中部国際空港では報道にあるほどの空弁の盛り上がりはない。空弁ブームが実は、羽田空港など非常に限られた数空港でしか発生していない現状を示していると思う。

【中部国際空港】2005(平成17)年2月17日開港 愛知県常滑市セントレア1-1
【株式会社ウオフク】愛知県半田市日ノ出町48番地 TEL:0569(22)5329 http://www5.ocn.ne.jp/~uofuku/
◇魚福のいち押しあなご(800円) 2005年7月23日に中部国際空港搭乗ロビー売店で購入
掛紙
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 2005年2月の中部国際空港開港と同時に空弁デビューした、愛知県半田市の食堂や仕出しの業者の穴子寿司。上にも中にも穴子を詰めた小さなバッテラを6切れにカットしてボール紙箱に詰め、割箸ごと掛紙で巻く。8切れなら千円。高価少量で味は良く、コンパクトなのは空弁らしいが、粘性の高いタレの分量は半端でなく、機内で食べたら機内整備の係員に迷惑がかかると思うから、持ち帰り弁当か土産物としての利用が適しているか。

 中部国際空港は、1996年12月に閣議決定された第7次空港整備五箇年計画で事実上事業がスタート、1998年4月の法令施行、同年5月の会社設立、2000年4月の運輸省許可、同年6月の埋立許可、同年8月の着工、2002年1月の施設着工などの経緯を経て、大規模公共事業としては奇跡的に、当初計画の開港予定時期に間に合うと共に、想定を下回る事業費で完成した。

 空港会社の社長がトヨタ自動車から送り込まれるなど、官僚ではなく民間、というよりトヨタの支配による事業遂行がその成功の要因だとされるが、愛知万博のような国家的イベントに間に合わせたり、物価下落の影響で事業費が安くなった事例は、官の支配の大規模公共事業でも珍しくない。官より民が優秀だとの意見の多くは、法令の趣旨を遵守する立場と、法令に書いてなければなんでもやっていい立場の違いで説明できると思う。

【中部国際空港】2005(平成17)年2月17日開港 愛知県常滑市セントレア1-1
【合資会社魚福本店出前センター】愛知県半田市住吉町3-166 TEL:記載なし http://www5.ocn.ne.jp/~uofuku/
◇尾張名古屋のひつまぶし巻き(950円) 2004年11月7日に小田急百貨店藤沢店駅弁大会で購入
掛紙
外観 外観 外観 中身

 2005年2月に開港する中部国際空港(愛称:セントレア)の空弁として、2004年11月の百貨店駅弁催事で販売されていたもの。ひつまぶしで使われる刻んだ鰻蒲焼を、そのタレが十二分に浸みた御飯で包み海苔で巻きスライスして、一切れずつ個別包装したものを六個、竹皮を模したボール紙箱に詰めて掛紙を巻く。

 調製元は名古屋駅の駅弁屋。過剰包装は気になるが風味はイメージどおり。うまく売れば人気空弁になるだろうし、好評なら名古屋駅でも販売されると思う。と思ったら、この商品はどうも駅弁大会用だったらしく、いざ開港してみたら現地には影も形もなかったとか。

【中部国際空港】2005(平成17)年2月17日開港 愛知県常滑市セントレア1-1
【株式会社だるま名古屋支社】愛知県名古屋市中村区亀島2-1-1 TEL:052(452)2101 http://nagoyadaruma.jp/
◇尾州早すし味くらべ(2,100円) 2005年7月23日に中部国際空港搭乗ロビー売店で購入
掛紙 外観
外観 外観 中身 中身

 2005年2月の中部国際空港開港と同時の空弁デビューと思われる、中部空弁で飛び抜けて高額な商品。まきすを箱形に組み立てた容器に割箸やしおりを添えて、中身の写真を載せた掛紙で包む。中身は煮穴子×2・海老×2・コハダ・トリ貝・マダカで合計7個の江戸前寿司。背景を知らなければ割高感しかない。

 尾州早すしとは、地域の活性化グループ「知多ソフィア・ネットワーク」が2002年10月に、二百年前の江戸前寿司のレシピに基づいて再現した江戸前寿司。愛知県半田が発祥で食酢最大手のミツカンが当時の製法でつくる酢「三ツ判山吹」を使い、現代の2倍大のシャリと、酢と塩で下ごしらえしたネタを組み合わせた。知名度はまだまだだが、百貨店などからの引き合いは来ているという。

【中部国際空港】2005(平成17)年2月17日開港 愛知県常滑市セントレア1-1
【合資会社魚福本店出前センター】愛知県半田市住吉町3-166 TEL:記載なし http://www5.ocn.ne.jp/~uofuku/
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2006年2月19日開館 2006年2月19日更新 URL:http://eki-ben.web.infoseek.co.jp/soraben/
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