banner 旅の友「駅弁」。館長が食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
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館長の駅弁三傑館長の駅弁三傑

 様々なテーマで、館長自身が駅弁三傑(ベスト3)を勝手に選出します。
  • ロングネーム駅弁三傑(2006年5月選定)※2007年8月改訂
  • 大量調製駅弁三傑(2006年4月選定)
  • 高額通常駅弁三傑(2004年3月選定)
  • 少数調製駅弁三傑(2004年3月選定)
  • 鯖棒寿司駅弁三傑(2003年6月選定)
  • 駅弁標高三傑(2003年6月選定)※2006年4月削除
  • 有名駅弁三傑(2002年11月選定)
  • 高額駅弁三傑(2002年11月選定)
  • 館長の鶏飯駅弁三傑(2002年11月選定)

※御食国濱のかあちゃんのまごころ焼き鯖そぼろ寿司弁当の写真は未入手

※北海道新幹線札幌延伸応援弁当の写真は未入手

加賀温泉駅・本当にうまい日本海の甘えびを使ったお鮨
● ロングネーム駅弁三傑 2007年8月改訂

○ 福井県・小浜線小浜駅
御食国濱のかあちゃんのまごころ焼き鯖そぼろ寿司弁当」(840円)
○ 北海道・函館本線札幌駅
北海道新幹線札幌延伸応援弁当」(1,000円)
○ 石川県・北陸本線加賀温泉駅
本当にうまい日本海の甘えびを使ったお鮨」(750円)

 駅弁の商品名は通常、一般名詞の範囲に収まるかなり短いものが多いのですが、そうでない駅弁も少しは存在します。厳密な検証はしていませんが、おそらく名前の長さでベスト3に入るのではないかという駅弁は上記のとおり。

 文字数で25文字、読み仮名で31文字の小浜駅弁「みけつくにはまのかあちゃんのまごころやきさばそぼろずしべんとう」は、2004年末に登場した地域おこしの駅弁。
 文字数では14文字でも読み仮名では28文字もある札幌駅弁「ほっかいどうしんかんせんさっぽろえんしんおうえんべんとう」は、2007年7月に登場した募金付き駅弁。
 文字数で19文字、読み仮名で26文字の加賀温泉駅弁「ほんとうにうまいにほんかいのあまえびをつかったおすし」は、2005年末頃に登場したと思われる甘えび棒寿司。

 駅弁でなくても、商品名が長いことにあまり良いことはなさそうですが、駅弁の話題作りによる少々の宣伝効果は見込めると思いますし、小浜駅弁は新聞記事になっています。なお、記念駅弁、予約制の駅弁、現存が確認できない駅弁は、対象から除きました。

横浜駅・シウマイ御弁當 東京駅・釜めし弁当 横川駅・峠の釜めし
● 大量調製駅弁三傑 2006年4月選定

○ 神奈川県・東海道本線横浜駅「シウマイ御弁當」(710円)
○ 東京都・東海道本線東京駅「釜めし弁当」(880円)
○ 群馬県・信越本線横川駅「峠の釜めし」(900円)

 駅弁の販売個数は積極的には公開されていないうえ、駅弁の定義も定まらないため、この項目でベスト3を挙げるのはやや困難です。

 それでもナンバーワンが横浜の「シウマイ御弁當」であることに、おそらく異議はないと思います。東京駅全体の駅弁販売個数を上回ると思われる一日約2万個が、横浜駅や新横浜駅その他横浜市内や神奈川県内や東京の数十駅で、そして駅ビルやデパートや路面売店など横浜市内やその周辺の各地で、販売され消費されています。

 東京駅など都内各駅の売れ筋で、JR東日本の各新幹線車内販売の定番商品でもある「釜めし弁当」も一日数千個の調製。約40年で一億個を売ったという横川駅の有名駅弁「峠の釜めし」も、それくらいのオーダーでしょう。ひとつの駅という殻に収まらず、広く親しまれるお弁当が、ここに名を連ねられるようです。

東京駅・極附弁当 米子駅・吾左衛門寿し 鯛 富山駅・ますぶりすし重ね
● 高額通常駅弁三傑 2004年3月選定

○ 東京都・東海道本線東京駅「極附弁当」(3,800円)
○ 鳥取県・山陰本線米子駅「吾左衛門寿し 鯛」(2,572円)
○ 富山県・北陸本線富山駅「ますぶりすし重ね」(2,500円)

 高額駅弁三傑は以前に選定しましたが、それらはすべて要予約。今回は毎日無予約で購入できる駅弁の中で、高額駅弁三傑を選定しました。

 東京駅の極附(きわめつき)弁当は、2003年10月に登場した日本最高額の毎日発売駅弁。中身はもちろん容器や素材にもこだわった高級幕の内弁当で、東京駅に数ある駅弁売店のうち一箇所だけで販売。予約すれば新幹線指定席へ配達するサービスがユニークです。

 この駅弁の登場まで日本最高額と思われていたのが、米子驛の高級棒寿司駅弁である「吾左衛門寿し」の鯛版で、鯛の分厚い身を巻いた棒寿司。駅弁と言うより土産物としての需要が多そうです。

 さらに以前から発売されていたと思われる高額駅弁が、富山駅の「ますぶりすし重ね」。中身はつまり富山駅弁ますのすし+富山駅弁ぶりのすしで、別々に購入するより100円おトク。分量はとても一人前ではありませんから、こちらもお土産用でしょう。

 このようにして並べると、高額駅弁の通常販売には強力な知名度、長期の消費期間あるいは需要旺盛な市場が必要なようです。

美濃太田駅・舟弁当 厚狭駅・あさの寝太郎おべんとう 柳井駅・特製幕の内弁当
● 少数調製駅弁三傑 2004年3月選定

○ 岐阜県・高山本線美濃太田駅「舟弁当(950円)
○ 山口県・山陽本線厚狭駅「あさの寝太郎おべんとう」(630円)
○ 山口県・山陽本線柳井駅「特製幕の内弁当」(950円)

 作られる数が非常に少ない駅弁について、要予約商品については年間数個だけというものもあるそうですが、ここでは毎日調製され無予約で購入できることが最近何年間も確認されている駅弁の中から選定しました。

 舟弁当は一日2個のみの販売。川下り舟を模した陶器を容器に使用する、約四十年前に登場した有名駅弁。過去には駅弁大会では何十個と積まれる姿を見ることがありましたが、容器の在庫切れで、2006年内に消滅する見込みだそうです。

 あさの寝太郎おべんとうは一日約3個のみの販売。あるいは駅弁屋さんの気が向いた時にだけ調製するという噂もあります。調製元の駅構内営業は食堂が主力であるものの、過去に駅弁販売で多くの鉄道客にお世話になったことに感謝して、現在でもそこに駅弁を置いているそうです。

 柳井駅の幕の内弁当は一日約5〜10個の販売。しかし駅売りがなく、予約も無理で、寝台特急「富士・はやぶさ」下り列車の車内販売だけで取り扱われる、入手が非常に難しいお弁当。調製元がかつての駅弁屋であるため、駅弁ファンの間では駅弁と見なされているようです。

 その他にも多くの地方駅の駅弁に、駅で売れる個数が少ないため一日数個しか作られない駅弁が存在するそうです。

敦賀駅・荘兵衛さんの鯖街道さばずし 高山駅・ほうば巻鯖寿し 米子駅・吾左衛門寿し 鯖
● 鯖棒寿司駅弁三傑 2003年6月選定

○ 福井県・北陸本線敦賀駅「荘兵衛さんの鯖街道さばずし」(1,500円)
○ 岐阜県・高山本線高山駅「ほうば巻鯖寿し」(1,500円)
○ 鳥取県・山陰本線米子駅「吾左衛門寿し 鯖」(1,690円)

 高くて美味くて量が多くて日持ちのする鯖棒寿司駅弁。その代表としてこの3種が挙げられます。

 敦賀のものは酢飯に混ぜた昆布に鯖と挟んだ胡麻が風味をより豊かにし、高山のものは朴葉(ほうば)で巻くことで香りを引き立てて、米子のものは全周に巻かれた昆布が鯖や酢飯と共に口の中で溶けていきます。いずれも身が厚くぷりぷりの鯖と酢飯の美味さは変わりません。また、こう並べてみると本当によく似ていますね。

 ひとりで食べるには分量が多いのでお土産向きですが、敦賀では今春頃に値段半分サイズ半分の「食べきりサイズ」が出て、旅の途中でも食べやすくなりました。遠隔地の駅弁大会でも人気で、今後は他の駅でも同種駅弁が登場するかもしれません。

森駅・いかめし 横川駅・峠の釜めし 富山駅・ますのすし
● 有名駅弁三傑 2002年11月選定

○ 北海道・函館本線森駅「いかめし」(470円)
○ 群馬県・信越本線横川駅「峠の釜めし」(900円)
○ 富山県・北陸本線富山駅「ますのすし」(1,300円)

 いずれも駅弁の代名詞として語られる有名駅弁ばかり。

 「いかめし」は駅弁の遠隔地実演販売という新たなジャンルを開拓した功労者で、「峠の釜めし」は釜飯駅弁の元祖で陶製容器を駅弁界に持ち込んだ立役者、「ますのすし」はもはや駅弁というジャンルを超えて富山の名産品として観光客を魅了する存在。

 今後、どんなに新しい駅弁が登場しようとも、これほどの巨匠は出ないと思われます。たとえ駅弁が滅びたとしても、地域の名物弁当として末永く生き残っていける駅弁です。


※「日光埋蔵金弁当」
の写真は未収蔵

※「加賀野立弁当」
の写真は未収蔵
松阪駅・極上松阪牛ヒレ牛肉弁当
● 高額駅弁三傑 2002年11月選定

○ 栃木県・東武日光線東武日光駅「日光埋蔵金弁当」(10,000円)
○ 石川県・北陸本線金沢駅「加賀野立弁当」(10,000円)
○ 三重県・紀勢本線松阪駅「極上松阪牛ヒレ牛肉弁当」(10,500円)

 いずれも要予約の駅弁なので、幸か不幸か鉄道利用のふらり旅では入手はできません。

 東武日光駅「日光埋蔵金弁当」は漆塗りの日光彫の重箱にばらちらし、車海老塩焼き、日光揚巻ゆばなどを詰めた超豪華弁当。金沢駅「加賀野立弁当」は引き出し付きの木製容器に加賀藩の御料理所の伝統を受け継ぐ駅弁屋の料理長自らが材料や調整を手掛ける地元の季節の食材を満載した超豪華駅弁。松阪駅「極上松阪牛ヒレ牛肉弁当」は容器こそ質素なトレーになるものの泣く子も黙る松阪牛の地元でも買えない極上ヒレ肉に金箔をかけて入れるもの。

 レストランや料理屋やデパ地下に行けば暖かい食事や弁当が買えるではないか、駅弁に1万円も払うなんて馬鹿らしいと思う方には全くおすすめできない、駅弁や弁当というものを楽しめる方のみがその風味を味わえる駅弁だと思います。なお、上記「日光埋蔵金弁当」については3万円や10万円の商品がテレビで紹介されたことがありますが、販売実態が不詳のためここでは取り上げません。

大館駅・鶏めし 高崎駅・とりめし 折尾駅・かしわめし
● 館長の鶏飯駅弁三傑 2002年11月選定

○ 秋田県・奥羽本線大館駅「鶏めし」(850円)
○ 群馬県・高崎線高崎駅「とりめし」(800円)
○ 福岡県・鹿児島本線折尾駅「かしわめし」(710円)

 鶏飯駅弁はありふれた存在。その中で何十年の歴史を刻み旅人や駅弁好きの舌を離さない存在が、上に挙げた3駅弁。

 大館駅「鶏めし弁当」は天然記念物である比内鶏の血を引く地鶏を使用した評価の高い鶏飯駅弁。高崎駅「とりめし」も旅行者に人気の駅弁でコールドチキン・鶏照焼・鶏そぼろと3種の鶏肉を茶飯に載せるもの。折尾駅「かしわめし」は九州山口地方の郷土料理「かしわめし」の駅弁では最高峰と評される一品で秘伝の鶏肉炊込御飯が絶品。

 これらは大館で約60年、高崎で約70年、折尾で約80年という長い歴史を積み重ねた名駅弁ですが、地鶏ブームのおかげもあり現在も全国で新作の鶏飯駅弁が次々と誕生しており、多彩な風味や食感に調理法が楽しめます。あなたのマイベスト鶏飯駅弁がどこかで見つかるかもしれませんね。


2001年6月17日開設 2006年5月6日更新
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