banner 旅の友「駅弁」。館長が食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
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九州の駅弁鹿児島県・出水駅の駅弁 (9種類収蔵)

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■ JR九州・肥薩おれんじ鉄道 出水(いずみ)駅 2005年9月11日訪問  Googleマップ

駅名標 駅舎 駅構内

 鹿児島中央から新幹線で2駅25分。出水市は鹿児島県北西端で八代海に面した人口約6万人の城下町で、第2次産業が盛んな工業都市。駅弁は国鉄時代からの駅弁屋「出水駅鉄道構内」の商品が、新幹線高架下観光売店で取り扱われる。1923(大正12)年10月15日開業、鹿児島県出水市上鯖淵717−2。

えびめし(800円) 2005年12月30日に調製元で予約購入
 
九州の駅弁ランキング第2弾
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 下記「えびめし」の2005年版。リニューアルしたというアナウンスはないが、容器内部のレイアウトが変わり、小エビフライや若鶏揚げ煮などが加わり、全体的な見栄えが良くなったと思う。掛紙や容器や価格は同じ。

 九州新幹線の博多〜鹿児島中央間のうち、先に需要の少ない末端区間が開業したのは、自民党王国な鹿児島県の政治力の賜物だと思う。しかし従来の鹿児島本線は、八代以北は全線複線で最高時速130キロで走れるが、八代以南はほぼ単線で最高時速110キロの隘路。最終的に全線を整備するが、お金がないため同時着手が難しければ、先にそういう区間から作る手はある。

 「整備新幹線」誕生三十年。在京の大新聞はいつまでも利益誘導政治の象徴として叩き続けるが、その全線が一気に整備可能な金額が、自動車道路の整備に毎年注ぎ込まれている点は滅多に叩かない。九州でも新幹線が伸び悩むなかで、大の字型の高速道路ネットワークが完成し、さらにいつの間にか地図上に現れた外周型ルートの整備が、粛々と進んでいる。

【九州新幹線出水(いずみ)駅】1923(大正12)年10月15日開業 鹿児島県出水市上鯖淵
【出水駅鉄道構内営業株式会社(松栄軒)】鹿児島県出水市昭和町57−40 TEL:0996(62)0617
 http://www.shoeiken.com/
えびめし(800円) 2003年9月8日に出水駅駅舎内売店で購入
 
第1回九州の駅弁ランキング
掛紙 外観 外観 中身

 1960年代頃に登場した、昭和の頃の出水駅を代表する駅弁。海老は駅弁にありふれた食材であるが、海老飯となると桜海老の沼津・甘海老の加賀温泉と出水だけの存在か。蒲鉾型の独特な形状の発泡材容器を歴史がありそうな大きい掛紙で包み、中身はむきえびを刻んで御飯の中にたっぷり混ぜ込んだ茶飯の上にさらに身をむいたエビが載る、えびづくしの御飯に薩摩揚げや煮物を添えるもの。ほのかな海老の香りをたっぷり楽しめる。

 出水といえば海老ではなく島津家よりも鶴。1952(昭和27)年に国特別天然記念物「鹿児島県のツルおよびその渡来地」に指定された出水市荒崎地方のツルは、指定当時は年間二百羽程度の飛来数であったものの、その後は数が回復を経て増え始め、1992年にはついに万の単位に達した。11月から1月が見頃。

※2006年1月補訂:公式サイトURLの追記

【九州新幹線出水(いずみ)駅】1923(大正12)年10月15日開業 鹿児島県出水市上鯖淵
【出水駅鉄道構内営業株式会社(松栄軒)】鹿児島県出水市昭和町57−40 TEL:0996(62)0617
 http://www.shoeiken.com/
鮎物語(800円) 2003年9月8日に出水駅駅舎内売店で購入

掛紙 外観 外観 中身

 大きめの正方形な発泡材容器を、鮎と鶴を描いた大きめの正方形な掛紙で包みビニールひもでしばる。中身は日の丸御飯に煮物や薩摩上げや玉子焼と共に、鮎甘露煮が二匹入るもの。鮎がなければこんなに味気ない駅弁は他にないだろうと感じたのは、おかずを乗せる白い食品トレーのせいか。出水駅にえびめしを買いに行って、しかし売り切れていたのでこちらを買ったという報告がいくつもある。

 出水の駅弁は九州新幹線の工事や開業に伴い廃業するのではという噂が21世紀初頭に駆け巡っていたが、2004年3月に新幹線が部分開業し在来線特急「つばめ」が廃止された後も盛業中。肥薩おれんじ鉄道に引き継がれた在来線駅舎を調製所として、新幹線出水駅構内の物産館で駅弁が販売されているそうな。

 なお、2006年10月時点の商品は、価格が900円に上がり、容器が竹皮製の長方形容器になり、中身の見栄えが変わった模様。駅弁名も「あゆ物語」に変化。

※2006年10月補訂:リニューアルを追記
※2006年1月補訂:公式サイトURLの追記

【九州新幹線出水(いずみ)駅】1923(大正12)年10月15日開業 鹿児島県出水市上鯖淵
【出水駅鉄道構内営業株式会社(松栄軒)】鹿児島県出水市昭和町57−40 TEL:0996(62)0617
 http://www.shoeiken.com/
疑義駅弁 特製えびめし(1,000円) 2008年1月13日に京王百貨店駅弁大会で購入

掛紙 外観
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 出水駅弁のえびめしの駅弁大会専用版で、京王百貨店の駅弁大会にて実演販売されていたもの。長方形の発泡材容器に、催事用を感じる上げぶたタイプの透明なふたをして、商品名を書いた赤いボール紙の枠にはめる。中身は海老の混ぜ御飯に有頭海老を2個置き、薩摩揚げや山菜も載せて、煮物数点と鹿児島の豚骨を添えるもの。

 現地版と比べて見栄えが向上し、そして風味が薄れた印象。現地の見栄えがしないほうは、食べて意外に美味いまた買おうとなりそうで、こちらは殻付き海老や骨付き豚肉の食べにくさもあり、そうならないと思う。催事場では九州新幹線ではなく肥薩おれんじ鉄道の駅弁を名乗っていたが、その駅は駅員のいない駅で窓口も売店も改札もなく、かつてJR鹿児島本線だった頃の駅舎が駅弁工場に転用されている。

【九州新幹線出水(いずみ)駅】1923(大正12)年10月15日開業 鹿児島県出水市上鯖淵
【出水駅鉄道構内営業株式会社(松栄軒)】鹿児島県出水市昭和町57−40 TEL:0996(62)0617
 http://www.shoeiken.com/
かごしま黒豚極黒豚めし(1,000円) 2007年3月21日に京王百貨店九州物産展で購入

掛紙 掛紙 外観
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 九州の駅弁ランキング第3弾に合わせて、2006年10月1日に登場。プラ製トレーを接着した長方形の発泡材枠容器を、中身のイメージをプロの写真で撮ったボール紙箱にはめる。中身は白御飯の上を錦糸卵と醤油味の豚肉で半分ずつ覆い、高菜とごぼうと紅生姜を添える。

 つまり、下記「かごんま黒豚弁当」が、たとえるとステーキの味噌味で、こちらはバラ肉の醤油味。どちらも豚肉が濃厚にうまいのは間違いない。催事に出せば出水と駅弁をPRできる。

 出水の駅弁も新幹線でずいぶんと近代化、悪く言えば催事屋の臭いがするようになってきた。例えばこの駅弁を山形空港の空弁だと言われても、違和感があまりない。果たしてここで6種類もの駅弁を維持できるのかどうか。

【九州新幹線出水(いずみ)駅】1923(大正12)年10月15日開業 鹿児島県出水市上鯖淵
【出水駅鉄道構内営業株式会社(松栄軒)】鹿児島県出水市上鯖渕712−2 TEL:0996(62)0617
 http://www.shoeiken.com/
疑義駅弁 特製えびめし(1,050円) 2008年2月16日にユニーイセザキ店駅弁大会で購入

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 出水駅弁を名乗る特製えびめしの、また別バージョン。今度はボイルが3切れと小海老が3個、花蓮根に奈良漬に山菜と錦糸卵とエビおぼろ。これを詰めた小柄な長方形の発泡材容器に抗菌シートをかけて透明なふたをして、現地やJR九州や調製元公式サイトで紹介するものと全く違うデザインを持つボール紙の枠にはめる。味は好みだが、存在に気分を害した。

【九州新幹線出水(いずみ)駅】1923(大正12)年10月15日開業 鹿児島県出水市上鯖淵
【出水駅鉄道構内営業株式会社(松栄軒)】鹿児島県出水市上鯖渕712−2 TEL:0996(62)0617
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催事駅弁 藤崎オリジナル特製えびめし(1,050円) 2008年2月2日に藤崎本店駅弁大会で購入

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 2008年2月3〜8日に仙台の藤崎本店で開催された駅弁催事「全国駅弁大会とうまいもの市」で実演販売されていたお弁当。長方形の発泡材容器に透明なふたをして、窓の開いたボール紙の枠にはめる。中身は海老飯に海老が載る出水駅弁のえびめしに見えて、有頭海老2個、小海老3個、薩摩揚、豚骨という構成は、駅にも他の催事場にも実態がない。

 パッケージの駅弁マークや駅名を見れば疑義駅弁であり、藤崎のチラシを見れば今回の催事のために用意した催事弁当。本紹介ではとりあえず好意的に後者をとったが、今シーズンの出水の駅弁屋の荒行は一般の知名度と駅弁ファンの失望を大いに上げたのではないかと思う。風味は見栄えどおり良好で、特に今回の豚骨は出水の豚肉駅弁よりうまく、しかし実演ブースは閑古鳥だった。

【出水駅鉄道構内営業株式会社(松栄軒)】鹿児島県出水市昭和町57−40 TEL:0996(62)0617
 http://www.shoeiken.com/
かごんま黒ぶた弁当(1,050円) 2005年12月30日に調製元で予約購入
 
九州の駅弁ランキング第2弾
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 下の駅弁を2005年にリニューアル。発泡材の樽断面型容器に真っ黒なフタをして、駅弁名を書いた掛紙で割箸ごと巻いてゴムでしばる。中身は粟入り御飯の上にかごしま黒豚の味噌焼を貼り付けて、薩摩揚や煮物などを添えるもの。

 京王百貨店での完敗を受けて、幕の内から脱却し豚丼として再出発。以前も今回もメディア受けは良いのだが、これで確実に催事客受けする内容になったはず。出水駅でもたぶん「えびめし」を抜いて看板商品の地位を得たのではと思う。

 九州新幹線部分開業に伴い、出水駅弁は駅裏側にできた新幹線駅の高架下観光物産館の取扱商品となった。不要になった在来線の駅舎には、なんとこの駅弁屋が進出。鉄道駅の面影を残しながら、内部は弁当工場になっている。

【九州新幹線出水(いずみ)駅】1923(大正12)年10月15日開業 鹿児島県出水市上鯖淵
【出水駅鉄道構内営業株式会社(松栄軒)】鹿児島県出水市昭和町57−40 TEL:0996(62)0617
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かごんま黒ぶた弁当(1,000円) 2005年1月16日に京王百貨店駅弁大会で購入

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 2004年秋に登場し、2005年1月の京王百貨店駅弁大会で豚対決として主役を演じたもの。真っ黒な正方形の発泡材容器に朱黒の大きな掛紙をかけてゴムで十字にしばる。中身は豚入り幕の内駅弁という感じで、麦や粟も混じる薩摩芋御飯に、メインの黒豚味噌焼、これに薩摩揚や大学芋にタケノコなどの煮物や菜の花おひたしなどを添える。

 今までの出水駅弁を凌ぐ手間と技術をかけたような本格派も、都会の買い物客にはシンプルな豚丼のほうが受けたようで、弁当も業者も駅弁の実態がなかった対決相手の「摩周の豚丼」に、ダブルスコアで完敗してしまった模様。九州新幹線の部分開業でおそらく駅弁需要が縮小していると思われる出水駅で、第三の駅弁として定着できるかどうか。

※2006年1月補訂:公式サイトURLの追記

【九州新幹線出水(いずみ)駅】1923(大正12)年10月15日開業 鹿児島県出水市上鯖淵
【出水駅鉄道構内営業株式会社(松栄軒)】鹿児島県出水市昭和町57−40 TEL:0996(62)0617
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2001年6月17日開設 2008年6月1日更新
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