| 旅の友「駅弁」。館長が食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
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幕の内弁当 板前献立(1,000円) 2004年12月20日に指宿駅舎内キヨスクで予約購入
九州新幹線の開業と指定席付き快速「なのはなDX」登場に伴い、おそらく2004年3月13日にひっそりと登場し、10月10日開始のJR九州「第1回九州の駅弁ランキング」のリストに載って驚かれた、指宿駅約30年振りの駅弁。 大きいが強度のない発泡材容器に、板前さんのイラストを載せたもっと大きく薄手の掛紙をかけて、ビニールひもでしばる。中身はグリーンピース御飯とおかかごはん、それに黒豚角煮やカツオ腹皮の木の芽焼やきびなごなどが入るというが、それぞれが小粒少量で風味を感じ取れないことに加えて、解説やお品書きがないので予備知識がないと指宿や鹿児島との関連が分からず、だいぶ損をしている。また、水分を逃がさない容器により水気が風味を落としている感じもした。 この駅弁の入手には、JR九州の駅のみどりの窓口で前日までに引換券を購入し、当日に駅のキヨスクで商品を受け取る必要がある。調製元にJRを通していない旨を電話で伝えて予約しても良いらしいが、どちらにしても手間はかかる。駅弁と名乗るにはもっと勉強が必要だと感じる商品。調製元は指宿駅前の食堂で、水曜定休。 【指宿枕崎線指宿(いぶすき)駅】1934(昭和9)年12月19日開業 鹿児島県指宿市湊1丁目 【四季彩料理 青葉】鹿児島県指宿市湊1丁目2−11 TEL:0993(22)3356
百年の旅物語かれい川(1,050円) 2004年12月18日に嘉例川駅舎内台売りで購入
九州新幹線の開業と臨時特急「はやとの風」登場を記念して、2004年3月13日に一日限りのイベント用弁当として登場。好評のため5月2日から駅前物産館での販売が開始され、6月18日から金土日曜の「はやとの風」車内販売でも一日五個の販売が始まった。夏〜秋の情報では、日曜は駅前の農協の建物を改装した「かれい川ふれあい館」で朝九時から一日三十個が、土曜は駅敷地内で販売されているという。 竹皮製容器に駅開設以来百年以上の歴史を刻む九州最古の現存駅舎の写真の掛紙をかける。地元の素材を使った中身は、椎茸とタケノコの炊込飯、薩摩芋の天ぷらと称する薩摩揚げ、キノコ入りコロッケ、椎茸やタケノコの煮物など。すべてが冬の南国の常温で素晴らしい旨さを出していた。 ※2005年3月補訂:写真の掲載と解説文の手直し ※2004年10月補訂:調製元と販売状況を追加 【肥薩線嘉例川(かれいがわ)駅】1903(明治36)年1月15日開業 鹿児島県霧島市隼人町嘉例川 【森の弁当 やまだ屋】鹿児島県霧島市隼人町小田1672−2 TEL:090-2085-0020
御弁当(630円) 2005年9月11日に吉松駅駅弁立売で購入
発泡材枠で底だけ経木の正方形容器を、駅周辺俯瞰イラストを描く掛紙で包み、ビニールひもでしばる。中身は前回収穫の「おべんとう」と同じく、ホカホカ御飯と冷蔵おかずの組み合わせで、細長日の丸俵飯にかき揚げや揚げナスや蒲鉾と玉子焼にゴーヤーなど。他の収穫報告を見るとおかずの種類は一定しない模様。駅弁文化を楽しむための御弁当。「九州鉄道構内会」公式サイトによると3種類存在する吉松駅幕の内弁当のうち、現在はこの駅弁だけが駅売りされている模様。 2004年3月の九州新幹線部分開業に伴い、西鹿児島から改称された鹿児島中央駅と吉松駅を結ぶ観光特急「はやとの風」2往復が新設され、吉松〜人吉間の観光鈍行「いさぶろう」「しんぺい」に観光車両が投入された。同時に吉松駅では長らく閉店が続いていたホーム上売店の営業が再開されて駅弁立売も復活、幻の駅弁が約5年振りによみがえった。 ※2006年2月補訂:自治体合併に伴い駅と調製元の所在地を変更 【肥薩線吉松(よしまつ)駅】1903(明治36)年9月5日開業 鹿児島県姶良郡湧水町川西 【吉松鉄道構内営業株式会社(たまり)】鹿児島県姶良郡湧水町川西1220−1 TEL:0995(75)2046 汽笛まんじゅう(650円) 2006年1月29日に駅付近まんじゅう屋で購入
鉄道の町の吉松銘菓。発泡スチロールのトレーを入れた白いボール紙の箱を、SL絵柄の包装紙で包む。赤いビニールで個別包装された中身は、かつてパン屋さん等で売られていた甘食の中に白あんを詰めたような、甘い甘い揚げ饅頭。甘さ控えめの世の中では生き残りが大変そうに見えて、ローカル線の旅の名物としてすっかり定着している。駅や駅前では買えず、駅から橋のほうに数分歩くと右側に見える店で買える。 【肥薩線吉松(よしまつ)駅】1903(明治36)年9月5日開業 鹿児島県姶良郡湧水町川西 【みやした製菓】鹿児島県姶良郡湧水町川西927 TEL:0995(75)2049 おべんとう(700円) 2002年3月19日に調製元で購入
吉松駅の幕の内弁当。発泡材の正方形容器の半分は白御飯で、残り半分はトレーに入ったおかず。かぼちゃやごぼうの煮物に蒲鉾や玉子焼などよく見る食材と、葉の衣揚げのようなあまり見ない食材が、多種類折り重なる。 吉松駅は明治の頃まで、鹿児島本線と日豊本線を分ける鉄道の要衝であったが、昭和に入ると現在の鹿児島本線と日豊本線が全通して旧線は肥薩線と吉都線に改名して一転ローカル線に。それでも熊本と宮崎を結ぶ急行「えびの」3往復が長い間この駅を経由し、列車の停車時間に合わせて駅弁の立ち売りも実施されていた。 しかし高速道路の整備により利用者が減少したため1999年のダイヤ改正で急行が廃止され、以後は毎時1本ほどの普通列車のみが発着するだけの、1日の利用者が数百人の駅は、広い駅構内をさらに持て余している。駅弁も駅での販売をやめて駅前での注文販売となったが、それでも利用者の少ないローカル駅で公式な駅弁が残っていること自体が貴重だ。 なお、2004年3月の九州新幹線開業に伴い臨時特急「はやとの風」が鹿児島中央・吉松間で設定されたダイヤ改正を機に、価格や掛紙のデザインが変更されたという報告がある。 ※2006年2月補訂:自治体合併に伴い駅と調製元の所在地を変更 ※2005年12月補訂:調製元の移転を反映 ※2004年5月補訂:価格や掛紙の変更可能性を追記 【肥薩線吉松(よしまつ)駅】1903(明治36)年9月5日開業 鹿児島県姶良郡湧水町川西 【吉松鉄道構内営業株式会社(たまり)】鹿児島県姶良郡湧水町川西1220−1 TEL:0995(75)2046
2007年秋までに投入された「道弁」なる駅弁催事向け商品のひとつ。長方形の小さな発泡材容器を、スーパーやデパートの売り場での見栄えを重視した構造だと思える、立ち上がり付きのボール紙の枠にはめる。中身は白御飯の上に豚佃煮、豚ばら肉、錦糸卵を乗せるもの。それぞれの見栄えや風味に業務用食材の工業製品感がある、パッケージ入りコンビニ弁当。来シーズンの催事場にあるかどうか。 こういう弁当が地域の名物として売られていることになっているサンポートしぶしアピアは、鹿児島県志布志市と中小企業総合事業団他が出資した志布志まちづくり公社が運営する、1987年3月の国鉄志布志、大隅の両線の廃止により広い構内を持て余した志布志駅の敷地を活用した、郊外型ショッピングセンター。だから、かつての駅入口まで後退したJR日南線志布志駅の目の前にある。 かつて志布志駅には急行列車が発着し、公式な駅弁販売駅でもあったが、今は鈍行客のみ一日100人程度が利用する小さな終着駅。駅弁は当然に不要だろう。2005年9月に台風の影響で2週間ほど青島・志布志間が不通になった際にも、代行バス輸送をしなかったにもかかわらず地元も旅行者も困らなかったようで、鉄道路線そのものが現在は不要かもしれない。 【株式会社萬來】鹿児島県志布志市志布志町安楽4623−5 TEL:099(472)3835
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