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さんま鮨(520円) 調製年月日不詳

掛紙

 1990年代頃の調製と思われる、昔の新宮駅弁のパッケージ。そのデザインは今と何ら変わるところはないが、時代を反映した小変化は見て取れる。
さんま鮨(620円) 2003年1月11日に京王百貨店駅弁大会で購入

掛紙 外観 中身

 パッケージの記述によると1949(昭和24)年には駅弁として存在していたというが、一方で1957(昭和32)年や1978(昭和53)年頃の登場という話もある、いずれにせよとても珍しいサンマ寿司駅弁。腹から開いたサンマを棒寿司風にして一口サイズにカット、それを小振りな容器に5個並べる。秋刀魚が熊野灘にやってくる12月頃が最も味が良いそうだが、よくぞ腐りやすいと言われるサンマを駅弁にしたものだ。冬場は生のサンマを使用しているとか。

【紀勢本線紀伊勝浦(きいかつうら)駅】1912(大正元)年12月4日開業 和歌山県東牟婁郡勝浦町築地
【紀勢本線新宮(しんぐう)駅】1913(大正2)年3月1日開業 和歌山県新宮市新宮
【有限会社丸新】和歌山県新宮市新宮7032 TEL:0735(22)8181
 http://www.marusin8181.com/
販売五〇周年記念さんま鮨(840円) 2007年1月21日に京王百貨店駅弁大会で購入

掛紙 外観
外観 中身 中身

 2007年1月の京王百貨店駅弁大会でひっそりと販売されていた、新宮駅弁さんま鮨の記念版。通常は「太刀魚鮨」で使う木箱に、三重県遊木港産サンマを背開きにした肉厚で輝く棒寿司を、8切れにカットして詰める。通常版より明らかに見栄えがするし、サンマの分量も風味も数段上で、価格はわずか220円増し。併売されていたら確実にこちらを買うべき。

 ところで、販売50周年の起算点がよく分からない。公式には駅弁販売開始50周年とされるが、通常版さんま鮨の紙箱に書かれる1949(昭和24)年春から数えると58年となり、会社設立の1964(昭和39)年から数えると43年。駅弁屋や駅弁の発売開始年は、少なくとも戦後においては旧国鉄や中央会が完璧に把握しているはずだが、部外者が入手できるほとんどの駅弁資料で無視されており、運良く発売当時の記事に出会えない限り、調べるのは困難である。

【紀勢本線紀伊勝浦(きいかつうら)駅】1912(大正元)年12月4日開業 和歌山県東牟婁郡勝浦町築地
【紀勢本線新宮(しんぐう)駅】1913(大正2)年3月1日開業 和歌山県新宮市新宮
【有限会社丸新】和歌山県新宮市新宮7032 TEL:0735(22)8181
 http://www.marusin8181.com/
生鮪(まぐろ)のまぜごはん(880円) 2003年7月27日に新宮駅待合所内そば屋で購入

掛紙 外観
外観 外観 中身

 経木枠の楕円形容器に掛紙をかけて真っ赤な綿紐でしばる姿は、新宮駅弁で最も見栄えがよい。しかし、ただでさえ小さい容器に上げ底と上げトレーで、中身はというと「生鮪」は生ではないマグロ照焼が1切れとその皮がわずか、「まぜごはん」は酢飯に数個の人参等のかけらがあるだけ。とても少量で味も格別のものではないが、価格は立派な880円。他の駅弁を選択したい。

 公式サイト等の情報によると、南紀地方で冠婚葬祭等の際につくられる郷土料理だとのことで、掛紙にその一文でもあれば良かったかもしれない。様々な面で他の新宮駅弁から浮いた、不思議な存在。

【紀勢本線紀伊勝浦(きいかつうら)駅】1912(大正元)年12月4日開業 和歌山県東牟婁郡勝浦町築地
【紀勢本線新宮(しんぐう)駅】1913(大正2)年3月1日開業 和歌山県新宮市新宮
【有限会社丸新】和歌山県新宮市新宮7032 TEL:0735(22)8181
 http://www.marusin8181.com/
さんまかば焼丼(1,000円) 2004年1月24日に阪神百貨店駅弁大会で購入

掛紙 外観 外観 中身

 正方形の紙箱の中には、円形の紐を引っ張ると容器が暖まる加熱容器が収まる。その中身は白飯にサンマの蒲焼きが錦糸卵をベッドに敷き詰められるだけシンプルな駅弁。一日10個しか作られないそうなので、確実に味わってみたい場合はホームページで注文し発送してもらうとよい。

【紀勢本線紀伊勝浦(きいかつうら)駅】1912(大正元)年12月4日開業 和歌山県東牟婁郡勝浦町築地
【紀勢本線新宮(しんぐう)駅】1913(大正2)年3月1日開業 和歌山県新宮市新宮
【有限会社丸新】和歌山県新宮市新宮7032 TEL:0735(22)8181
 http://www.marusin8181.com/
太刀魚鮨(1,260円) 2007年1月27日に阪神百貨店駅弁大会で購入

掛紙 外観
外観 中身 中身

 全国唯一のタチウオ駅弁。杉材の頑丈な長方形容器に金色と赤色の紙を巻き、駅弁名を書いたしおりと駅弁マークと県産品推せんシールを貼り、ひもで十字にしばる。中身は昆布をまとった小さなタチウオ棒寿司が6分割されて入るもの。その淡泊な風味ではなく、珍しさや杉材容器の香りを楽しむものかと。

 通常は予約制で、しかも寿司にできる新鮮な材料が入らないと作らないそうで、確実な入手は困難。しかも販売箇所が交通不便な紀伊半島の南端ということもあり、その点でも購入が難しい駅弁。そのため、駅弁紹介本にはよく出ているが、収穫報告は少ない。

※2007年5月補訂:写真の追加と解説文の一部改訂

【紀勢本線紀伊勝浦(きいかつうら)駅】1912(大正元)年12月4日開業 和歌山県東牟婁郡勝浦町築地
【紀勢本線新宮(しんぐう)駅】1913(大正2)年3月1日開業 和歌山県新宮市新宮
【有限会社丸新】和歌山県新宮市新宮7032 TEL:0735(22)8181
 http://www.marusin8181.com/
南紀くじら弁当(1,300円) 2004年7月24日に新宮駅待合所内そば屋で予約購入
 
2004年度JR西日本「駅弁の達人」
掛紙 掛紙
外観 外観 中身

 1990年代半ばの国際会議が紛糾した頃に比べると鯨肉は比較的入手が容易になったとはいえ、捕獲制限のために鯨はすっかり高級食材。真っ赤な手提げの紐が付いた円形の容器の中身は、御飯の上に小ぶりな鯨の竜田揚げがひとつとステーキが2切れ載り、白身魚や錦糸卵や鯨の佃煮が取り囲む。「クジラ料理を伝える会」の推薦品。2004年度JR西日本「駅弁の達人」対象駅弁。

 通販対応商品で、冬場の大規模な駅弁大会でも見かける顔。輸送版と現地版で内容は変わらないが、現地のもののほうが鯨肉が軟らかく、より癖のある感じを受けた。新宮以西の鈍行列車は都会の通勤電車のお古で横長椅子の老朽電車で、線路の保守も行き届いていないようで、駅弁の消費に全く向かない以前に、ひどい揺れで気分が悪くなる。

※2004年8月補訂:写真を更新し説明文を一部追記

【紀勢本線紀伊勝浦(きいかつうら)駅】1912(大正元)年12月4日開業 和歌山県東牟婁郡勝浦町築地
【紀勢本線新宮(しんぐう)駅】1913(大正2)年3月1日開業 和歌山県新宮市新宮
【有限会社丸新】和歌山県新宮市新宮7032 TEL:0735(22)8181
 http://www.marusin8181.com/
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2001年6月17日開設 2007年5月4日更新
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