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関西の駅弁京都府・その他の駅弁 (7種類・8枚収蔵)

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【掛紙】御寿司(?円) 1977年頃調製

昔の駅弁掛紙

 入手状況から1977年頃の調製と思われる、昔の園部駅弁の掛紙。現在の園部駅弁も古風な感じが特徴であるが、この掛紙も当時にして活字を一切使用せず手書きで版を起こした古風なもので、入手できてうれしくなる。
栗めし(900円) 2005年1月15日に京王百貨店駅弁大会で購入

掛紙 外観 外観 中身

 フタも枠も完全なる経木の容器を使用、正方形の底に栗型の枠を接着する。小粒ながら甘みを加えない丹波栗が御飯の上と中にごろごろと入っており、意図的に残された渋皮と「絶妙」の塩加減が御飯に視覚と嗅覚と味覚を加えた逸品。

 1991年に現在の橋上駅舎に改築された園部駅は、1996年の山陰本線園部・綾部間の電化完成により時刻表上では特急列車が増加したものの、中長距離を走る列車がなくなったため駅弁販売の環境はますます厳しくなったはず。予断を許さない。

※2005年3月補訂:写真の更新

【山陰本線園部(そのべ)駅】1899(明治32)年8月15日開業 京都府船井郡園部町字小山
【株式会社淡路屋】京都府船井郡園部町小山東町 TEL:0771(62)0339
 http://www.awajiya.com/
鮎寿し(1,050円) 2003年1月13日に京王百貨店駅弁大会で購入

掛紙 外観 外観 中身

 フタも枠も完全なる経木の容器を使用、長方形の底に魚型の枠を接着する。酢飯の上に鮎を載せて一口サイズにカットしているものだが、腹から開いた鮎は頭から尻尾までまるごと2匹分入り、やはり頭から尻尾までそのまま食べられる柔らかさ。

 60年ほど前に登場した園部駅の名物駅弁で、昭和40年代は毎日300個近くを作っていたそうだが、近年は販売数が確保できないため要予約となっており、雑誌等での紹介の際は「幻の駅弁」の枕詞が付く。

【山陰本線園部(そのべ)駅】1899(明治32)年8月15日開業 京都府船井郡園部町字小山
【株式会社淡路屋】京都府船井郡園部町小山東町 TEL:0771(62)0339
 http://www.awajiya.com/
【掛紙】御壽司(20銭) 1922年頃調製

昔の駅弁掛紙

 1922(大正11)年頃の調製と思われる、昔の綾部駅弁の掛紙。同年に上野公園で開催された平和記念東京博覧会で英国の皇太子殿下が来日されたことを記念して、全国各地の駅弁屋が同じデザインの記念掛紙を使用したもの。周囲に日本と英国の国旗を配し、右に駅弁名、左下に調製元、下部に日英の歓迎文、上部の2枠は広告枠。
【掛紙】上等御辨當(30銭) 1930年5月17日調製

昔の駅弁掛紙

 1930(昭和5)年5月17日の調製と思われる、昔の綾部駅弁のとても小さな掛紙。調製元は21世紀と同じ鶴寿軒。昭和初期のデフレの影響か、価格が35銭から30銭に訂正されている。
【終売】かにずし(920円) 2003年3月22日に綾部駅ホーム上そば屋で購入

掛紙 外観 中身

 フタも底も枠も経木の容器に、カニを描いたボール紙のふたをかける。中身は酢飯の上に素朴な切り味の錦糸卵と、日本海松葉蟹とうたうカニの足の身とフレークを敷き詰め、グリーンピースで見栄えを整える。ふわりとした甘酢の酢飯にやはりふわりとした卵とカニは、香りほのかで柔らかく、経木の香りも加わり京らしい上品なカニ寿司駅弁に仕上がった。2004年12月時点で存廃不詳。どうも人知れず消えた模様。

【山陰本線綾部(あやべ)駅】1904(明治37)年11月3日開業 京都府綾部市駅前通
【有限会社鶴寿軒】京都府綾部市駅前通54 TEL:0773(42)0061

【終売】味ごよみ(1,120円) 2003年3月22日に綾部駅ホーム上そば屋で購入

掛紙 外観 中身

 綾部駅の幕の内弁当。駅弁屋さんの名前が入ったセミオーダーの弁当容器はやや大きめで、ボール紙の箱の中に御飯とおかずの白いトレーがひとつずつ入る。中身はたっぷりの御飯に、焼き魚に厚めの蒲鉾と玉子焼、焼売に肉団子に白身魚フライ、かしわとこんにゃくの煮付けにひじきなど。

 ごく普通の幕の内系弁当に見えて、味はもちろんおかずの大きさと種類は確保されているので、駅弁にネガティブなイメージを持っていなければこの価格にも納得がいく。2004年12月時点で存廃不詳。どうも人知れず消えた模様。

 この地域の山陰本線は、1986年の城崎電化、1994年の智頭急行開業、1996年の山陰本線京都口電化で長距離列車が一掃され、四方向から鉄路が集まるジャンクションである福知山駅でさえ駅弁業者が消えるほどなので、駅も都市部のような橋上駅舎になってしまった綾部駅での駅弁販売は厳しいだろう。

【山陰本線綾部(あやべ)駅】1904(明治37)年11月3日開業 京都府綾部市駅前通
【有限会社鶴寿軒】京都府綾部市駅前通54 TEL:0773(42)0061

■ JR西日本・山陰本線 福知山駅 2004年7月25日訪問

地図 駅名標駅舎駅構内

 大阪から特急「北近畿」で約100分の、山陰本線に福知山線が合流し北近畿タンゴ鉄道宮福線を分け四方向に特急が出るターミナル。福知山市は京都府中部の人口約7万の城下町で福知山盆地の中心。駅弁は2002年に地元業者が撤退し、現在は兵庫県豊岡駅の駅弁屋「たで川」が豊岡や城崎の駅弁を駅舎内の売店や食堂や販売台で販売。1904(明治37)年11月3日開業、京都府福知山市天田。
地図出典:国土画像情報(国土交通省)http://w3land.mlit.go.jp/WebGIS/  写真出典:館長の現地訪問時の撮影

【掛紙】上等御辨當(30銭) 1931年2月1日調製

昔の駅弁掛紙

 1931(昭和6)年2月1日の調製と思われる、昔の福知山駅弁のとても小さな掛紙。「亀の家」とは現在で言うどこの業者なのだろう。
【掛紙】折詰御料理(?円) 調製年月日不詳

昔の駅弁掛紙

 入手状況から1977(昭和52)年頃の調製と思われる、昔の福知山駅弁の掛紙。あるいはその紙質とデザインから、駅弁業者が調製する仕出し弁当向けの掛紙かもしれない。
【掛紙】幕の内弁当(?円) 調製年月日不詳

昔の駅弁掛紙

 入手状況から1994(平成6)年頃の調製と思われる、昔の福知山駅弁の掛紙。属地的な情報が何もない掛紙に見えて、上部には明智光秀の家紋が青く入っており、ここで福知山とのつながりを取ることができる。明智光秀は織田信長を殺した日本史上の悪役として、小学生高学年以上の多くの日本人に認識されていると思うが、福知山では治水事業による城下町や農地の開発で街を発展させた功労者として、江戸時代から市民の信望を集めている。
【掛紙】由良川名産 鮎寿し(?円) 調製年月日不詳

昔の駅弁掛紙

 1990年代頃の調製と思われる、昔の福知山駅弁の掛紙。山陰本線の京都から城崎までとその周辺では、駅弁販売駅ごとに容器と中身がそっくりな鮎姿寿司駅弁が売られていたが、嗜好の変化や駅弁屋の撤退で、今は紹介例も購入報告もほとんど見ない。
【終売】春日局お福弁当(920円) 

 NHK大河ドラマ「春日局」の放映を記念して、1989年に登場した幕の内弁当風の駅弁。「お福」とは春日局の幼名とのこと。正方形の容器を対角線で仕切り、しめじの炊き込み御飯が半分、さらに3分割して鳥の唐揚・卵焼き・煮物・ふきや高野豆腐などが入る。骨付きの唐揚げは駅弁には珍しい。確かな品質で、あたたかい気持ちで食べられる駅弁だ。2002年9月15日限りで駅弁業者が撤退したため消滅した。

【山陰本線福知山(ふくちやま)駅】1904(明治37)年11月3日開業 京都府福知山市天田
【福知山駅弁有限会社】京都府福知山市末広町1−2 TEL:0773(22)4052

【掛紙】とんかつべんとう(600円) 1977年頃調製

昔の駅弁掛紙

 入手状況等から1977(昭和52)年の調製と思われる、昔の東舞鶴・西舞鶴駅弁の掛紙。掛紙や駅弁の内容に地域性はなさそう。
【終売】幕の内辨当(850円) 2004年12月29日に西舞鶴駅橋上駅舎軽食堂で予約購入

掛紙 外観 外観 中身

 舞鶴の幕の内駅弁。経木の折箱を掛紙で包んで紙ひもでしばる、昔ながらの駅弁スタイル。中身は日の丸御飯を容器に直接敷いて、蒲鉾・焼魚・玉子焼の三種の神器に焼売やフライや山菜などのおかずをトレーに詰める。湿って曲がった折り箱のフタや底、その香りを少々いただいた御飯に、手作り感のあるおかず。驚きや奇抜さはないものの安心感の塊だと思った。

 天然の良港を擁する舞鶴は、戦前は日本海軍の重要拠点、戦後は貿易港として栄える。函館や横浜など歴史のある重要港湾に付きものの赤レンガ倉庫はここにもあり、これを観光名所にしようと頑張っている。なお、舞鶴に西舞鶴駅と東舞鶴駅はあるが、舞鶴駅はない。

 なお、2005年3月31日限りで調製元が駅弁販売から撤退した模様で、この駅弁も今は購入できないと思われる。

※2005年4月補訂:駅弁撤退情報を追記

【舞鶴線西舞鶴(にしまいづる)駅】1904(明治37)年11月3日開業 京都府舞鶴市伊佐津
【舞鶴線東舞鶴(ひがしまいづる)駅】1904(明治37)年11月3日開業 京都府舞鶴市浜
【株式会社鶴寿軒】京都府舞鶴市字円満寺132 TEL:0773(75)0026

【終売】丹後寿し(1,000円) 2004年12月29日に西舞鶴駅橋上駅舎軽食堂で予約購入
 
2004年度JR西日本「駅弁の達人」
掛紙
外観 外観 中身

 舞鶴で一番有名な駅弁。経木の折箱を掛紙で包んで紙ひもでしばる昔ながらの駅弁スタイル。中身はカニなどのちらしずしと鯛の押し寿司。湿って曲がった折り箱の蓋や底、その香りを少々いただいた酢飯に、手作り感のある具。驚きや奇抜さはないものの安心感の塊だと思った。2004年度JR西日本「駅弁の達人」対象駅弁。

 舞鶴線が北近畿タンゴ鉄道を分ける西舞鶴駅は、舞鶴線電化開業に合わせて1999年に、建築家好みな正面総ガラス張りの構造を持つ、行政好みな多目的ホールなどを併設した内容の橋上駅舎に建て替えられた。しかし見栄えはよいが旅客の動線は二の次なのだろう、人の賑わいを拒むような、逆に利用者が増えればかなり使いにくそうな構造に感じた。

 なお、2005年3月31日限りで調製元が駅弁販売から撤退した模様で、この駅弁も今は購入できないと思われる。

※2005年4月補訂:駅弁撤退情報を追記
※2005年3月補訂:写真の掲載と解説文の手直し
※2004年5月補訂:「駅弁の達人」対象の追記と紹介文の改訂

【舞鶴線西舞鶴(にしまいづる)駅】1904(明治37)年11月3日開業 京都府舞鶴市伊佐津
【舞鶴線東舞鶴(ひがしまいづる)駅】1904(明治37)年11月3日開業 京都府舞鶴市浜
【株式会社鶴寿軒】京都府舞鶴市字円満寺132 TEL:0773(75)0026

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2001年6月17日開設 2008年7月30日更新
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