banner 旅の友「駅弁」。館長が食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
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【掛紙】上等御辨當(35銭) 調製年月日不詳

昔の駅弁掛紙

 戦前の調製と思われる、昔の大津駅弁の掛紙。掛紙に描かれるのは琵琶湖であろうか。滋賀県の県庁所在地であるにもかかわらず地味な都市の印象で、現在は駅弁販売駅にもなっていない。
うばがもち(230円) 2008年8月10日に草津駅改札外コンコース売店で購入

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 東海道から中山道が分岐する草津宿に戦国時代から伝わる銘菓。餅をこしあんで包んで白あんと山芋をトッピングした、直径約2センチあんころもちが6粒入って230円。これが最小パッケージで、18粒690円以上の商品は紙箱入りとなる。容器と容姿は21世紀のスイーツで大丈夫。

 形状から女性の乳房を連想するのが正しい見方。漢字で書くと「姥ヶ餅」あるいは「乳母ヶ餅」。1568(永禄11)年の観音寺城の戦いで六角軍が織田・徳川・浅井軍に敗れて滅ぼされた際、六角義賢の幼児(孫?ひ孫?)を託されたか連れて逃げた乳母が、養育のために1569(永禄12)年から売り始めたという話が伝わる。1797年(寛政9)年の「江戸名所図会」や1832(天保3)年頃の歌川広重「東海道五十三次」にも描かれ、今でも草津の名物となっている。

 調製元は草津駅の開設と共に創業したことになっており、駅では駅弁もうばがもちも同じ場所で売っているが、ホームページその他の紹介や宣伝においては、駅弁屋とうばがもち屋の顔を完全に使い分けているように見える。うばがもちが鉄道銘菓と紹介されたこともないような気が。

【東海道本線草津(くさつ)駅】1889(明治22)年7月1日開業 滋賀県草津市渋川1丁目
【株式会社南洋軒】滋賀県草津市追分町17 TEL:077(564)4649
 http://www.nanyouken.co.jp/ubagamochiya/
ひとくちいなり寿し(410円) 2003年3月23日に草津駅ホーム上売店で購入

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 草津駅のいなりずし。小振りで形の良い長方形の経木枠容器に一口サイズの甘めないなりずしが10個も入って410円。安くて美味くて、駅弁趣味者好みの古風な掛紙もかかり、文句なし。草津駅弁は、駅弁大会で見るユニークな面々と駅で見るメンバーとで、ずいぶん雰囲気が異なるものだ。

【東海道本線草津(くさつ)駅】1889(明治22)年7月1日開業 滋賀県草津市渋川1丁目
【株式会社南洋軒】滋賀県草津市追分町17 TEL:077(564)4649
 http://www.nanyouken.co.jp/
寿し(助六寿し)(460円) 2008年8月10日に草津駅改札外コンコース売店で購入

掛紙 外観
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 草津駅の助六寿司。「寿し」としか書かれない紫色の掛紙をひもとくと、今や珍しいフタや底まで経木を使った折箱が現れる。中身は上記「ひとくちいなり寿し」が5個と、太巻きが5切れ。密度の高い駅弁の風味。

 今回の訪問では東海道線下りホームと草津線ホームにあった駅弁屋の売店が消えており、駅の改札内で駅弁を買うことはできなくなったが、橋上駅舎のテナントとして生き残る売店には、調製元の公式サイトで要予約と案内される商品も含めた駅弁数種が品揃えされている。

【東海道本線草津(くさつ)駅】1889(明治22)年7月1日開業 滋賀県草津市渋川1丁目
【株式会社南洋軒】滋賀県草津市追分町17 TEL:077(564)4649
 http://www.nanyouken.co.jp/
お鉢弁当(850円) 2001年11月12日に小田急百貨店藤沢店駅弁大会で購入

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 1990年に登場した、全国初で現在でも唯一の植木鉢駅弁。中身は高菜の混ぜ御飯の上に鮭・椎茸・タケノコ・ワラビなどが載る、緑色豊かな釜飯風弁当。容器はそのまま洗わずに植木鉢として使用でき、ラディッシュの種まで付いてくる。包み紙は新聞を模しお鉢弁当の宣伝を記事風に伝える。

 当時のパソコン通信大手「ニフティサーブ」が、会員10万人達成記念に運行した貸切列車「ネットワークトレイン」での企画駅弁として誕生。現地での入手は前日までに予約が必要だが、デパートの駅弁大会ではよく見かける。

【東海道本線草津(くさつ)駅】1889(明治22)年7月1日開業 滋賀県草津市渋川1丁目
【株式会社南洋軒】滋賀県草津市追分町17 TEL:077(564)4649
 http://www.nanyouken.co.jp/
照焼なまず弁当(980円) 2008年1月13日に京王百貨店駅弁大会で購入

掛紙 掛紙 外観
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 2006年9月23日に登場した、おそらく全国唯一のナマズ駅弁。長方形タイプの加熱式容器を、ナマズの顔、中身の写真、古代人の4コマ漫画を書いたボール紙の枠にはめる。中身はタレ御飯に錦糸卵を適当に散らし、白身魚の照焼を5個置くもの。その白身魚がナマズなのだが、食べれば本当に普通の、少々さっぱりした感じの白身魚。この味を出すためにかなり苦労したと想像するが、ごく普通の食事として使える丼もの。ナマズと草津や古代人との関係は分からない。

【東海道本線草津(くさつ)駅】1889(明治22)年7月1日開業 滋賀県草津市渋川1丁目
【株式会社南洋軒】滋賀県草津市追分町17 TEL:077(564)4649
 http://www.nanyouken.co.jp/
近江のてんびん弁当(980円) 2005年10月22日にダイエー横浜店駅弁大会で購入

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 2004年秋からの駅弁大会シーズンに向けて投入。ふたつのボール紙パックを1本の木棒で吊した形状の容器を使用、プラ製カップに入る中身はそれぞれ、牛すき焼き丼とちらしずし。他にない容器の個性的な駅弁だが、他の草津駅弁ほどのインパクトはないような。また、店頭で木棒が折れたり抜けた姿をよく見かける。現地では要予約。

 「近江商人の知恵袋」なる小片付き。草津を含む現在の東海道本線米原〜大津間あたりでは、江戸時代中期に日本全国を股にかけた豪商群を生み、現在も住友財閥や伊藤忠商事など多くの大企業のルーツとなり、「三方良し」などのその商人哲学は今も生きたり活かされている。しかしその発祥地である近江や滋賀県は商業的にも観光的にもどうも地味で、京阪地区のベッドタウンや後背地としての性格を強めている感じ。

【東海道本線草津(くさつ)駅】1889(明治22)年7月1日開業 滋賀県草津市渋川1丁目
【株式会社南洋軒】滋賀県草津市追分町17 TEL:077(564)4649
 http://www.nanyouken.co.jp/
かぐや姫伝説(980円) 2004年10月2日に草津駅ホーム上売店で予約購入
 
2004年度JR西日本「駅弁の達人」  2005年6月12日山陽放送「日本列島 駅弁88ヶ所」
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 2004年初頭頃の登場か。本物の竹を切った筒状の容器の上にしおりを置いて和紙で包みシールを何枚か貼って紙ひもでしばる。笹の葉に包まれた中身は、近江産米の茶飯の上にタケノコと近江の赤こんにゃく他一点を載せ、草津名産うばがもちを添えるもの。

 味は悪くないがおかずになるものが何もなく、黙々と茶飯を喰わせる忍耐系駅弁。それでも完全予約制なのでふらりと、または間違えて購入する可能性はないので、全国二千数百種類の駅弁の中でこんな商品があっていいと思う。内容が草津向けにアレンジされた「新・かぐや姫物語」は必読。2004年度JR西日本「駅弁の達人」対象駅弁。

※2004年11月補訂:写真の掲載と解説文の全面改訂

【東海道本線草津(くさつ)駅】1889(明治22)年7月1日開業 滋賀県草津市渋川1丁目
【株式会社南洋軒】滋賀県草津市追分町17 TEL:077(564)4649
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開運 近江タヌキの万福めし(980円) 2003年2月15日にユニーイセザキ店駅弁大会で購入
 2005年6月12日山陽放送「日本列島 駅弁88ヶ所」
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 1997年の登場。タヌキを貼り付けたユニークな陶製容器を使用。中身は日野奈の混ぜ御飯にハムやタケノコや玉子や小魚など雑多な具が身を寄せ合う。そして3分の2ほど食べ進むと「大吉」の揚げ蒲鉾が出てきて、その下はしじみの混ぜ御飯という具合に、幸運を呼ぶ信楽のタヌキがコンセプトで見ても食べても楽しい駅弁。空き容器は花瓶にすることが推奨されている。予約制。

【東海道本線草津(くさつ)駅】1889(明治22)年7月1日開業 滋賀県草津市渋川1丁目
【株式会社南洋軒】滋賀県草津市追分町17 TEL:077(564)4649
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近江の松茸おこわ(1,000円) 2004年1月19日に京王百貨店駅弁大会で購入

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 2000年の登場。各地の駅弁大会対応駅弁でよく見られる、円形の発熱式容器を八角形のボール紙立体パッケージで包装。中身は赤飯の上に松茸、栗、わらび、ぎんなん、人参がぱらぱらと載るもので、松茸の少量は仕方がないとしても見た目は寂しい内容。それでも容器の制約で飯も少ないから、食べれば意外にも松茸の風味を感じられる。現地では要予約ながら、松茸などの具がもっとたくさん入っていたという報告がある。

【東海道本線草津(くさつ)駅】1889(明治22)年7月1日開業 滋賀県草津市渋川1丁目
【株式会社南洋軒】滋賀県草津市追分町17 TEL:077(564)4649
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【終売】近江のおいしい鴨めし(1,100円) 2001年12月1日に天王町サティ駅弁大会で購入
 2005年6月12日山陽放送「日本列島 駅弁88ヶ所」
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 1998年の登場。写真のとおり、カモをマンガ風にデザインした陶製容器を使用する。中身は御飯の上に近江名産の鴨肉や佃煮などを少量載せるものだが、主役のはずの鴨肉は薄く小さいものが1切れのみ。本当の主役は容器である。現地での入手は前日までに予約が必要だが、デパートの駅弁大会でよく見かけた、駅弁大会対応商品。2007年9月現在で販売していない模様。

※2007年9月補訂:消滅を追記

【東海道本線草津(くさつ)駅】1889(明治22)年7月1日開業 滋賀県草津市渋川1丁目
【株式会社南洋軒】滋賀県草津市追分町17 TEL:077(564)4649
 
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信楽焼松茸めし(1,350円) 

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 2001年の登場。信楽焼の美しい容器を使用し、中身は御飯の上にかわいらしい松茸のスライスが散らばる松茸弁当。量は少なく、価格の多くは容器代に費やされているようだが、確かに容器に手抜かりはなく、茶碗として十分実用に耐えるばかりでなく観賞用にも向く。

 福井の業者が「日本窯元めぐり」として加賀温泉・名古屋・豊橋・草津・岡山・和田山の各駅の駅弁業者に声を掛け、同じ大きさの容器と同じ値段で6種の駅弁をプロデュース、駅弁大会に売り込んだのだろう。現地で入手できるかは不明。

※2005年2月補訂:写真を掲載

【東海道本線草津(くさつ)駅】1889(明治22)年7月1日開業 滋賀県草津市渋川1丁目
【株式会社南洋軒】滋賀県草津市追分町17 TEL:077(564)4649
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柿の葉寿司(1,050円) 2008年1月26日に多賀サービスエリア上り売店で購入

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 名神高速道路の多賀サービスエリアで売られていた柿の葉寿司。柿の葉に包まれた押寿司が、サバが4個にサケが4個、割りばしや甘酢生姜ごとボール紙の箱に収まり、見本写真と商品名を描いた包装紙に包まれる。関西ではどこでも買える柿の葉寿司、あるべきものがあるべきところにある安心感がある。同じ商品が他所のSAや売店でも、きっと買えることだろう。

 調製元は京都府加悦町、現在の与謝野町が1999年に設立した、冷凍米飯加工事業と精米事業を持つ第3セクター。玄米ごはん、焼き鯖寿司、そしてこの柿の葉寿司と、どこでも作っている商品を作る工場に補助金と交付金を何億円も注いでおり、何かコトがあればワイドショーで散々に叩かれるだろうが、地元の米をただ売るだけではなく付加価値を付け、そこに雇用も生むことそのものは、正しい地域振興の姿だとも思う。

【名神高速道路多賀(たが)サービスエリア】1964(昭和39)年4月12日開業 滋賀県犬上郡多賀町大字敏満寺
【株式会社加悦ファーマーズライス】京都府与謝郡与謝野町字香河424 TEL:0772(44)3630
 http://sugi.kyt-net.ne.jp/kayagohan/
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2001年6月17日開設 2009年3月21日更新
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