| 旅の友「駅弁」。館長が食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
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【掛紙】御辨當(20銭) 調製年月日不詳
戦前の調製と思われる、昔の金沢駅弁の掛紙。当時の駅弁掛紙には、駅弁の品物や販売員のサービスに気付く点があれば掛紙に書き記して鉄道係員に渡せ旨の注意書きが書かれていることが多いものの、普通は苦情などその場で口頭にて申し出ると思うし、書面にしたければ手紙を出すだろうから、果たして駅弁掛紙に書いて駅員や車掌に渡した人がいたのかどうか。 【掛紙】(辨當折箱接續金具の御使用に就て) 調製年月日不詳
戦前の調製と思われる、昔の金沢駅弁の注意書き。当時の駅弁の写真や容器の実物はほとんど残されていないため、昔の駅弁容器の形状を示す貴重な紙だと思えるが、古物としての価値は駅弁掛紙より小さいそうな。 【掛紙】上等御辨當(40銭) 1922年頃調製
1922(大正11)年頃の調製と思われる、昔の金沢駅弁の掛紙。同年に上野公園で開催された平和記念東京博覧会で英国の皇太子殿下が来日されたことを記念して、全国各地の駅弁屋が同じデザインの記念掛紙を使用したもの。周囲に日本と英国の国旗を配し、右に駅弁名、左下に調製元、下部に日英の歓迎文、上部の2枠は広告枠。 【掛紙】特撰幕の内弁当(500円) 1978年12月25日調製
1978(昭和53)年12月25日11時の調製と思われる、昔の金沢駅弁の掛紙。金沢城や兼六園に金沢の城下町が描かれているのだろう。金銀の印刷が高級感を出している。 【掛紙】百万石弁当(800円) 1983年8月15日調製
1983(昭和58)年8月15日の調製と思われる、昔の金沢駅弁の掛紙。この頃のほぼすべての駅弁掛紙には、国鉄の観光キャンペーン「いい日旅立ち DISCOVER JAPAN 2」のロゴマークが印字されている。 百万石弁当(900円) 2007年10月8日に金沢駅ホーム上駅弁売店で購入
名前は豪華だが、つまり金沢駅の幕の内駅弁。金沢城下の古地図を転記する絵柄は昭和の頃から変わらない専用紙箱を使用、中身は日の丸御飯にエビフライ、トンカツ、ソーセージ、焼鮭、だし巻き玉子、ミニ海老、イカフライ、治部煮など。 今回の金沢はなぜか駅弁に覇気がない。都市としては格下の富山や福井に知名度や話題性で負け、ますのすしが売り切れて特急が満員になる行楽期の三連休なのに駅弁売店は閑散としていて、駅弁の中身もこれでは百万石の名前が泣く。残念ながら、単なる腹の足し。 【北陸本線金沢(かなざわ)駅】1898(明治31)年4月1日開業 石川県金沢市木ノ新保7番丁 【株式会社大友楼】石川県金沢市北安江1丁目5番33号 TEL:076(221)1758 特製牛肉弁当(1,000円) 2005年8月7日に富山駅改札外駅舎内駅弁売店で購入
何を描くのか不明な専用の正方形ボール紙容器を金色のひもで十字にしばる。中身は白いふたつのトレーに入り、ひとつは御飯と牛肉、もうひとつはイカ中華和えと付け合わせと大福というシンプルな構成。神戸駅「肉めし」と同じ方向性を感じる、タレに頼らずほのかにスパイスが香る柔らか牛ステーキが印象的。しかし添付の醤油ダレを全部かけたら風味がすべて消えたため、かけないか数滴垂らす程度が正解だったのだろう。特撰の名に値する、無名の牛肉駅弁。 【北陸本線金沢(かなざわ)駅】1898(明治31)年4月1日開業 石川県金沢市木ノ新保7番丁 【株式会社大友楼】石川県金沢市北安江1丁目5番33号 TEL:076(221)1758 利家御膳(1,000円) 2004年7月26日に金沢駅コンコース駅弁売店で購入
2002年のNHK大河ドラマ「利家とまつ」放送決定を受けて2001年春頃に登場。折尾駅「大名道中駕籠」などと同じボール紙製の駕籠型二段重ね容器を使用、中身は下段にひょうたん型日の丸御飯など、上段に治部煮や蓮根挽肉挟揚や鰻蒲焼などが入り、その内容は加賀藩前田家の宴席献立を参考にしたという。容器はこの駅弁の専用品だが、箸袋も駅弁名を記す専用品であることに注目したい。 駅弁屋の顔も持つ調製元はかつて加賀藩の御膳所を務めていた老舗料亭であるため、毎年どこかで登場する大河ドラマ便乗駅弁にない深い関係を持つ。2004年度JR西日本「駅弁の達人」対象駅弁。 ※2004年9月補訂:写真の掲載と解説文の一部改訂 【北陸本線金沢(かなざわ)駅】1898(明治31)年4月1日開業 石川県金沢市木ノ新保7番丁 【株式会社大友楼】石川県金沢市北安江1丁目5番33号 TEL:076(221)1758 加賀彩時記(1,100円) 2004年7月26日に金沢駅コンコース駅弁売店で購入
金沢駅の上等幕の内弁当。兼六園を屏風絵のように描いた華やかなボール紙の容器を使用。中身は見栄えのしない白いトレーに入っているが、コシヒカリの日の丸御飯と五目飯の御飯物二種と、治部煮や筑前煮など金沢の味十三種類のおかずはうまい。有名駅弁屋がひしめく北陸本線の中では駅弁の影が薄い金沢駅の、ただでさえ影が薄くなる幕の内駅弁ということで、知名度は薄いが評判は良い。2004年度JR西日本「駅弁の達人」対象駅弁。 ※2004年9月補訂:写真の掲載と解説文の一部改訂 【北陸本線金沢(かなざわ)駅】1898(明治31)年4月1日開業 石川県金沢市木ノ新保7番丁 【株式会社大友楼】石川県金沢市北安江1丁目5番33号 TEL:076(221)1758 湯の国弁当(1,500円) 2004年7月26日に金沢駅コンコース駅弁売店で購入
2004年5月1日の登場。発泡材ながら大きさも絵柄も形状も立派な長方形容器に、石川県を描いた華やかなデザインの掛紙をかけて金色の紐でしばる。珍しい柄物の透明なベールに覆われた中身は、北陸産コシヒカリの梅花型御飯に加賀温泉の温泉玉子や次部煮など、地元の食材と料理が入っている高級高額駅弁。 石川県内の温泉の開湯千年を記念したというが、県内には開湯千四百年と言われる辰口温泉や開湯千三百年と言われる粟津温泉などがあり、実際にはJR西日本の駅弁キャンペーンに伴い登場したとするのが正しそうだ。確実な入手には予約が無難。2004年度JR西日本「駅弁の達人」対象駅弁。 ※2004年9月補訂:写真の掲載と解説文の一部改訂 【北陸本線金沢(かなざわ)駅】1898(明治31)年4月1日開業 石川県金沢市木ノ新保7番丁 【株式会社大友楼】石川県金沢市北安江1丁目5番33号 TEL:076(221)1758 加賀野立弁当(10,000円) 1989年に登場した、全国で二番目に高価な駅弁。引き出しの付いた二段重ねの容器を使用、フタを開けると現れる上段には鰻巻・平目昆布〆・蒸し雲丹・車海老うま煮・どじょう蒲焼などが入り、引き出し状の下段はふたつに分かれ、季節の魚を使用したちらしずしや細巻と、加賀名物の冶部煮が入る。 駅弁名は野外の茶会「野立ち」から。その内容はまるでおせち料理で、分量も1人前ではない。加賀藩に仕えた料亭の実力が感じられるはず。豪華志向の寝台特急列車「トワイライトエクスプレス」の定員制ディナーにありつけないお客様のために、JR西日本がかつて加賀藩の御料理所を預かっていた駅弁屋さんに依頼して製作されたもの。そのため当初は同列車の乗客のみを対象にした予約販売を行っていたが、現在は最低3個から3日前までに予約すれば駅でも入手できる。5,000円の「加賀大名弁当」もある。 【北陸本線金沢(かなざわ)駅】1898(明治31)年4月1日開業 石川県金沢市木ノ新保7番丁 【株式会社大友楼】石川県金沢市北安江1丁目5番33号 TEL:076(221)1758 URL : http://eki-ben.web.infoseek.co.jp/ Copyright (C) 2001-2008 まっこうくじら All Rights Reserved. |