| 旅の友「駅弁」。館長が食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
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【掛紙】特製御弁当(300円) 1972年6月30日調製
入手状況等から1972(昭和47)年6月30日12時の調製と思われる、昔の水上駅弁の掛紙。谷川岳を代表する風景のひとつである一の倉沢の写真で、その玄関口をアピールする。この駅で駅弁が買えなくなる時代が来るとは、きっと当時では想像できなかったに違いない。 【終売】みなかみ鳥めし(600円) 2001年8月3日に水上駅ホーム上カート売りで購入
大きめの掛け紙がかかった長方形の木製風ボール紙製容器の中身は、白御飯に鳥そぼろが敷き詰められ、鳥スライスが2切れ載るもの。山菜と2個の玉こんにゃくも付いていて600円。シンプルで駅弁らしい駅弁。カートを使用してはいるが、駅ホーム上で独特の掛け声での立ち売り風景は貴重であった。掛紙には「水上小唄」の歌詞が入る。調製元の休業により、2002年3月限りで失われた。 【上越線水上(みなかみ)駅】1928(昭和3)年10月30日開業 群馬県利根郡水上町大字鹿野沢 【有限会社小島商店】群馬県利根郡水上町鹿野沢94 TEL:0278(72)2038 寿司(助六B)(300円) 2007年2月17日に長野原草津口駅コンコース内キヨスクで購入
公式駅弁がもともとなく、非公式駅弁も消えた長野原草津口駅で買った助六寿司。写真のとおり、ただの総菜。コンビニではなくキヨスクで販売されていたので、ほんの少しだけ駅弁らしくはあるが、まあ駅弁とは見なせない。正四面体型のおいなりさんがかわいらしい。JRバスが発着するホームにはコンビニ型売店があり、そこでO−bentoを販売していた。 名湯・草津温泉へのアクセスは、昔は歩き、大正時代に軽井沢と草津を結ぶ軽便鉄道が開通し、昭和に入ると上越線渋川駅からバスが走った。戦後は長野原で鉄道とバスを乗り継ぐルートが主流となったが、軽井沢と草津を結ぶ路線バス、あるいはマイカーや貸切バスに侵食されていく。 1991年に長野原駅を「長野原草津口」に改称たのは、鉄道の挽回を図ったのだろうか。今は新宿ともバスで結ばれ、長野新幹線の開業で軽井沢経由が便利になり、高くて遅くて本数が少なくて乗換が大変(エレベーターもエスカレーターもない)な長野原乗換ルートは、むしろ裏口と化しているかもしれない。 【吾妻線長野原草津口(ながのはらくさつぐち)駅】1945(昭和20)年1月2日開業 群馬県吾妻郡長野原町長野原 【有限会社吾妻弁当】群馬県吾妻郡中之条町大字横尾字七日市1368−1 TEL:0279(75)3082 http://kutenbe.net/agaben/ 【終売】砦の釜めし(900円) 2003年12月29日に長野原草津口駅駅弁等売店で購入
草津温泉の玄関口であるJR吾妻線長野原草津口駅で販売されていた、知られざる非公式駅弁。蓋も本体も陶製の釜型容器を使用、他の多くの釜飯駅弁と同様、長方形の掛紙をかけて割箸ごとビニールひもでしばる。中身も正に釜飯駅弁で、茶飯の上に鶏肉と大きな椎茸やタケノコに栗やゴボウや山クラゲなどを載せる。食べてみれば風味や品質は二級品と感じられなくもないが、上野から毎日4本以上の特急が乗り入れるのになぜか公式な駅弁が存在したことのない長野原駅(1991年から長野原草津口駅)で、駅弁として立派にその役割を果たしていたと思う。 吾妻線は鉄鉱石輸送の目的で、終戦間近な1945(昭和20)年1月に貨物線で開業、終戦後に旅客輸送を開始した。日本三大温泉の選定の多くにその名を記し、自然噴出量日本一を誇る草津温泉へのメインルートとして、1967(昭和42)年には電化、1971(昭和46)年には臨時ながら特急列車「白根」が乗り入れるなど、準幹線として成長している。その岩島・川原湯温泉間にある日本一短いトンネル「樽沢トンネル」(7.2m)は、川原湯温泉を湖底に沈める八ッ場ダムの建設により失われる予定。 なお、この駅弁は2005年頃の売店閉店により失われた模様。 ※2005年11月補訂:駅弁の消滅を追記 【吾妻線長野原草津口(ながのはらくさつぐち)駅】1945(昭和20)年1月2日開業 群馬県吾妻郡長野原町長野原 【株式会社岩井洞】群馬県北群馬郡小野上村大字村上11の5 TEL:0279(59)2211 http://www3.wind.ne.jp/onogami/mem/iwaidou.htm 草津名物温泉まんじゅう(850円) 2007年2月17日に草津温泉の旅館で購入
草津温泉の旅館で注文販売していた温泉饅頭。真っ白な紙箱を旅館名の包み紙で包む。中身はつぶあんのまんじゅうが12個。他の個数のパッケージもある。土産物もずいぶん多様化し、温泉に行ったから温泉饅頭を土産にしなければならない時代ではなくなったが、まだまだ根強い人気があるし、個人的には他の属地不明な菓子群より良いと思う。 【株式会社ホテルニュー高松菓子製造部】群馬県吾妻郡草津町大字草津252 TEL:0279(88)3011 http://www.h-takamatsu.com/ 湯の花饅頭(500円) 2008年4月13日に製造者店頭で購入
伊香保温泉のホテル売店や饅頭屋で販売していた温泉饅頭。透明のビニールで個別に包んだ饅頭を6個、ボール紙のトレーに並べてからビニール袋で密封包装し、商品名や製造元の名前を書いたボール紙の箱に収めて、商品名の墨字が目立たなくなるほど濃い茶色の包装紙で包む。中身は黒砂糖入りの薄く色の濃い皮で、十勝産小豆のこしあんを包んだおまんじゅう。普通に好みの味。もっとたくさん入るパッケージもある。 伊香保は万葉集の時代からの温泉地で、戦国時代からの歴史を有する石段街や、鉄分を含んで茶色く濁ったお湯が特徴である、現在も全国を代表する温泉地のひとつ。ここでは1910(明治43)年に、名物づくりに温泉の湯の色をした饅頭が発売され、これが今や全国の温泉地で土産屋の定番商品である、温泉饅頭の発祥だそうな。購入時も店舗前面の道路に渋滞を生むほど多くの客で賑わっていた。なお、温泉饅頭の製造元は数社がある模様。 【株式会社清芳亭】群馬県渋川市伊香保町伊香保544−38 TEL:0279(20)3939 http://www.seihoutei.com/ 夢鉄道トロッコ弁当(900円) わたらせ渓谷鐵道のトロッコ列車運転日に神戸(ごうど)駅で販売される駅弁。上面にトロッコ列車の写真、側面に路線図を印刷した長方形のボール紙の箱にトレーを入れる。中身は茶飯に舞茸天ぷらとポテトや揚げ物や人参など。東武特急の廃車体を据えた鉄道直営のレストランで、暖かい状態で販売される。 わたらせ渓谷鐵道は国鉄廃止対象線の足尾線を引き継ぎ、1989年に開業した第3セクター鉄道会社。開業時にレトロな外観の車両を導入したほか、開業年に水沼駅へ温泉センターを併設、1996年に神戸駅へ列車レストランを開設、1998年に自前のトロッコ列車を運転開始という具合に、足尾本山への延伸は実現しなかったものの、観光に生きる姿勢が見られる。 なお、2007年2月に現地へ訪問したら、弁当など売っていないと言われてしまった。この駅弁が今もトロッコ列車運転日に売られているかどうかは分からない。 ※2007年5月補訂:訪問結果を追記 【わたらせ渓谷鐵道神戸(ごうど)駅】1912(大正元)年9月5日開業 群馬県安中市松井田町横川 【わたらせ渓谷鐵道株式会社直営 神戸駅構内 列車のレストラン「清流」】群馬県勢多郡東村神戸886−1 TEL:0277(97)3681 URL : http://eki-ben.web.infoseek.co.jp/ Copyright (C) 2001-2008 まっこうくじら All Rights Reserved. |