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■ JR東日本常磐線・鹿島臨海鉄道 水戸(みと)駅 2006年10月9日訪問  Googleマップ

駅名標 駅舎 駅構内

 上野から特急で一時間強の、JR常磐線がJR水郡線と鹿島臨海鉄道を分ける駅。水戸市は関東北東部で那珂川に面した人口約26万人の城下町で、県庁所在地で商業都市で江戸時代の水戸徳川家の拠点。駅弁は鈴木屋と芝田屋の2社が共同売店を構え、改札内コンコースと常磐線上り特急・鹿島臨海鉄道ホームで駅弁を販売する。1889(明治22)年1月16日開業、茨城県水戸市宮町一丁目。

【掛紙】お弁當(100円) 調製年月日不詳

昔の駅弁掛紙

 昭和30年代頃の調製と思われる、昔の水戸駅弁の掛紙。偕楽園の絵柄の裏側に描かれる滝や温泉マークは、県は同じでも当時は水戸から2時間はかかったであろう、袋田の滝と温泉だそうな。
【掛紙】御弁当(100円) 調製年月日不詳

昔の駅弁掛紙

 昭和30年代頃の調製と思われる、昔の水戸駅弁の掛紙。こちらは水戸名物の梅に偕楽園という分かりやすい絵柄。弁当のトウの字も新字体になっている。
納豆弁当(550円) 2001年8月12日に水戸駅改札内コンコース駅弁売店で購入

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 2001年4月10日の登場。今までなぜなかったのかが不思議な、水戸納豆を題材にした駅弁。底が深い楕円形の木製風ボール紙製容器の中に、納豆の天ぷらの軍艦巻がふたつ、納豆の高葉巻のり巻がふたつ、納豆と挽肉の炒め物を卵で包んだ手まり寿司がひとつ、これで550円。容器は小ぶりながら安くて量があり、中身はまさに納豆づくし。味にキレもあり、納豆嫌いとあまり糸を引かない納豆を認めたくない方以外にはおすすめできる。

 納豆で水戸が有名になった理由は、水害の多発や痩せた土地で小粒にしか育たない大豆で作った納豆が、小粒納豆として逆に人気を集め、明治時代の鉄道開通に伴う駅売り開始により全国区になったものだそうな。今でも駅売店でワラに包まれた納豆を買うことができる。

【常磐線水戸(みと)駅】1889(明治22)年1月16日開業 茨城県水戸市宮町一丁目
【株式会社鈴木屋】茨城県水戸市宮町1−4−4 TEL:029(221)2386
 http://www.s-bentou.co.jp/
栗めし(735円) 2004年4月3日に水戸駅改札内コンコース駅弁売店で購入

掛紙 外観 外観 中身

 水戸駅の古風な栗飯駅弁。栗型容器は総経木製で、それを昭和レトロなデザインの掛紙で包み栗色の紙ひもでしばる。中身は椎茸と甘い栗が載った栗飯に、鶏唐揚やカニカマ天などを添える。かつて栗飯駅弁はその存在だけで有名になったようなのに、水戸の栗飯は無名で、つまり味はそんなもの。但しここまで古風に残ってくれているのなら、せめて食品表示のシールを掛紙でなく容器側面にでも貼り付けて、あと一歩の外観の演出が欲しかった。

【常磐線水戸(みと)駅】1889(明治22)年1月16日開業 茨城県水戸市宮町一丁目
【株式会社鈴木屋】茨城県水戸市宮町1−4−4 TEL:029(221)2386
 http://www.s-bentou.co.jp/
いかっぺ(750円) 2007年7月22日に水戸駅改札内コンコース駅弁売店で購入

掛紙 外観
外観 中身 中身

 2007年の新作か。木目調の長方形発泡材容器に、商品名とイカを簡易に描いたカラーコピーの掛紙をかけて、ひもで十字にしばる。中身は黄門米コシヒカリの白御飯の上にイカフライが一ハイ分載り、紅生姜や枝豆、玉子焼と浅漬けが添えられるもの。

 カロリーがかなり高そうに感じる、しかしタレに漬けたことで冷めた揚げ物なのに風味は揚げたてとそう変わらない、そして他駅のものを思い出せないイカ揚げ丼。駅弁の女王こと小林しのぶ氏が高く評価しており、メディアへの露出により徐々に知名度を上げている。駅弁名の微妙な田舎っぽさが、東北寄り関東地方である茨城や水戸の印象的地位を表している、と書くと怒られるだろうか。

【常磐線水戸(みと)駅】1889(明治22)年1月16日開業 茨城県水戸市宮町一丁目
【株式会社鈴木屋】茨城県水戸市宮町1−4−4 TEL:029(221)2386
 http://www.s-bentou.co.jp/
【終売】わっぱ鮭茶めし(800円) 2001年8月12日に水戸駅改札内コンコース駅弁売店で購入

掛紙 外観 中身

 木製のわっぱをイメージしたプラスティック製の円形容器の中身は、茶飯の上にサイコロ上の鮭・こんにゃく・椎茸・イクラ・栗が乗る。具の大きさが小粒で、東北・北海道方面の鮭弁当と比較すると鮭が小さくイクラが少ないが、鮭・イクラ・茶飯やその他の具はしっかりした味を出していて、おいしくいただける。ただ、容器の底は球形でかなりの上げ底になっているのはいただけない。なお、2002年にこの業者が駅弁販売から撤退したため、現在は入手できない模様。

【常磐線水戸(みと)駅】1889(明治22)年1月16日開業 茨城県水戸市宮町一丁目
【太平館弁当有限会社】茨城県水戸市宮町1−1−22 TEL:029(224)2219

JR弁当(945円) 2002年8月15日に水戸駅改札内コンコース駅弁売店で購入

掛紙 外観 中身

 1987年にJRグループ発足を記念して登場。長方形の容器を内部で12分割し、4種の御飯やフライなど雑多な具がちらばる。水戸でなぜJR弁当?と思うが、当時の水戸駅は駅弁業者が3社も入る日本有数の駅弁激戦地だったので、生き残りを賭けてアイデアを何でも取り入れていたのだろう。この駅弁は15年目にも生き残っている。食事よりも酒のつまみ向け、平たく浅い容器は揺れる特急「スーパーひたち」にも向いている。

 掛紙には国鉄時代から特急の先頭車に掲げられるヘッドマーク20種類が掲載されているが、1990年から掛紙のデザインを変えていないため、「ひたち」「そよかぜ」など7種類は過去帳入り。新型車両はヘッドマークを掲げないため、実際に使用されているものはもっと少ない。

【常磐線水戸(みと)駅】1889(明治22)年1月16日開業 茨城県水戸市宮町一丁目
【株式会社鈴木屋】茨城県水戸市宮町1−4−4 TEL:029(221)2386
 http://www.s-bentou.co.jp/
鈴木屋自慢(1,050円) 2002年8月15日に水戸駅改札内コンコース駅弁売店で購入

掛紙 外観 中身

 水戸駅弁の鈴木屋が一世紀の歴史で培われた実力を注ぎ込んだ渾身の幕の内駅弁。黒塗りの正方形ボール紙製容器の中に、容器内側の朱塗りがよく見える透明のトレーを入れる。コシヒカリの御飯に、海老フライ・鶏唐揚・クリームコロッケ・鮭塩焼・玉子焼・ハンバーグ・煮物類その他おかずの数々を詰め込む。それでも結局は幕の内駅弁なのだが、東京駅で買う1,100円の幕の内弁当は何なのかというくらい、品質の高いものに仕上がっている。ボリュームもたっぷり。

【常磐線水戸(みと)駅】1889(明治22)年1月16日開業 茨城県水戸市宮町一丁目
【株式会社鈴木屋】茨城県水戸市宮町1−4−4 TEL:029(221)2386
 http://www.s-bentou.co.jp/
水戸の香(1,100円) 

 1989年に登場した、全国初の梅酒入り駅弁で、全国を探しても種類は一桁でしかないであろう酒入り駅弁のひとつ。とはいえ梅酒はメインではなく、長方形の容器の中に梅花型の白御飯と、蒸鶏や海老フライや煮物類に、青梅砂糖漬に甘露梅と、香り高い駅弁。

 かつて駅弁業者3社が競合していた水戸駅では、駅構内販売を日替わりで回していたそうな。現在は共用の売店で全社の駅弁を一手に扱う形式となり、売店を眺めていると次々と駅弁が納入されるのが面白い。

【常磐線水戸(みと)駅】1889(明治22)年1月16日開業 茨城県水戸市宮町一丁目
【有限会社芝田屋弁当部】茨城県水戸市宮町2−2−12 TEL:029(221)4359

茨城海の幸山の幸(1,100円) 2008年4月6日に東京駅駅弁の日記念駅弁大会で購入

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 2008年の登場か。細長い発泡材容器に、幕の内弁当に使われるようなデザインのボール紙でふたをして、海と山と駅弁名を描いた掛紙を巻いて、ひもで十字にしばる。中身は仕切りで3分割され、左に牛丼、右に鮭ひじき御飯、真ん中がおかずでブリ照焼、煮ホタテ、鶏照焼、煮穴子、カマボコ、玉子焼など。

 牛丼の甘さ、鮭ひじき御飯の酸っぱさ、おかずの味の濃さで、分量やカロリー以上の重量感がある。最新作なのに薄味ヘルシーが好まれる世の中の流れに反してなぜこういう味付けにしたのだろうと思う、個性的で頑固そうなお弁当。これが茨城県の海の幸や山の幸なのかは、よく分からない。

【常磐線水戸(みと)駅】1889(明治22)年1月16日開業 茨城県水戸市宮町一丁目
【有限会社芝田屋弁当部】茨城県水戸市宮町2−2−12 TEL:029(221)4359

うなぎ(1,155円) 2002年8月15日に水戸駅改札内コンコース駅弁売店で購入

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 駅弁容器としてよく見られる、紐を引くと水と生石灰の反応で暖まる容器を使用。中身は御飯の上に鰻蒲焼を2切れ載せただけ。中身を見ただけでは絶対に駅弁販売駅を当てることができない、個性なきウナギ弁当。もっとも、最近はウナギ駅弁自体が特産地を除き全国的に衰退気味であるため、こんな駅弁が残っていること自体に水戸駅弁の多様さがうかがえる。味は良かった。

【常磐線水戸(みと)駅】1889(明治22)年1月16日開業 茨城県水戸市宮町一丁目
【有限会社芝田屋弁当部】茨城県水戸市宮町2−2−12 TEL:029(221)4359

水戸の味 梅里(1,200円) 2008年4月6日に東京駅駅弁の日記念駅弁大会で購入

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 2008年の水戸の梅まつり期間限定駅弁として、2月23日から3月31日まで発売、その後も販売継続中である模様。強度のない正方形の木目調発泡材枠容器に、ピンク色の用紙にインクジェットプリンタで駅弁名などを書いた掛紙をかけて、ひもで十字にしばる。

 6区画に収まる中身は、ゆかりをかけた白御飯、シラスとサクラエビを少々かけた白御飯、サワラとイカとホタテ、海老やレンコンなどの揚げ物、豚肉や鶏肉のあんかけ、ニンジンや里芋などの煮物と玉子焼に納豆カップ。

 駅弁の生まれに因るものだろうが、良さげな内容と分量と品質を、容器や掛紙や中身の見栄えの悪さが打ち消してしまった。この駅弁に使われるコメ「黄門米(こうもんまい)コシヒカリ」のネーミングも、どうかと思う。もう少し考えたら良い駅弁になるのに、という印象が強い。

【常磐線水戸(みと)駅】1889(明治22)年1月16日開業 茨城県水戸市宮町一丁目
【株式会社鈴木屋】茨城県水戸市宮町1−4−4 TEL:029(221)2386
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2001年6月17日開設 2008年6月14日更新
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