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■ JR東日本 東北本線 八戸駅 2004年8月6日訪問

地図 駅名標 駅舎 駅構内

 東京から新幹線「はやて」で約3時間。東北新幹線に東北本線、八戸線、青い森鉄道が接続する乗換駅。八戸市は青森県南東端で太平洋に面する人口約24万の港湾都市で、日本一の漁港と青森県一の工業港を抱えるがいずれも衰退気味。駅弁は国鉄時代からの「吉田屋」に加え、新幹線開業後に3社が参入し激戦を繰り広げた。1891(明治24)年9月1日開業、青森県八戸市尻内町。
地図出典:国土画像情報(国土交通省)http://w3land.mlit.go.jp/WebGIS/  写真出典:館長の現地訪問時の撮影

特製御弁当(?円) 調製年月日不詳

掛紙

 戦後の調製と思われる、昔の八戸駅弁の掛紙。種差海岸の風景と、八戸の郷土玩具である八幡馬(やわたうま)が描かれる。
【終売】南部のかっちゃ(850円) 2004年8月6日八戸駅駅弁売店で購入
 
2004年版東日本駅弁・駅そばマップ
掛紙 外観 外観 中身

 東北新幹線八戸延伸に合わせて、2002年12月1日に登場。平面は長方形、断面は六角形のユニークな形状の蓋付発泡材容器を使用、フルカラー新聞風の掛紙で包み、紙ひもで割箸ごとしばる。

 中身は南部のかっちゃ、つまり南部地方のお母さんが朝市で買ってきた新鮮野菜と鮮魚を使い毎日愛情を込めて作るお弁当というコンセプトで、味付けおこわの御飯に鯖漬焼、倉石牛佃煮、人参やこんにゃくの煮物類に半熟煮玉子、焼蒲鉾など、八戸や近隣の食材を多く取り入れた。

 個性と風味に秀でている駅弁のお手本であるものの、伯養軒特製の特大感熱調製シールによって、掛紙の新聞記事の一部が読めなくなっていると共に、見栄えの良さを減じている。法令の際限ない強化で表示義務事項が激増しているものの、他社では容器に貼ったり別紙化する実例もあるので、いつかは改善されないかと思う。

 なお、調製元の経営不振による事業譲渡に伴い、この駅弁は2005年8月までに消滅する模様。支店も同月頃に閉店となる。

※2005年12月補訂:公式サイトの閉鎖に伴いURLを削除。調製元の名称・所在地・連絡先も変更された可能性がある。
※2005年7月補訂:駅弁と調製元の近況を追記

【東北本線八戸(はちのへ)駅】1891(明治24)年9月1日開業 青森県八戸市尻内町
【株式会社伯養軒八戸支店】青森県八戸市長苗代前田11−2 TEL:0178(27)3306

【終売】倉石牛めし(900円) 2003年3月2日に八戸駅駅弁売店で購入

掛紙 外観 中身

 東北新幹線八戸延伸に合わせて、2002年12月1日に登場。長方形の発泡材容器に透明のふたをかけて掛紙を兼ねる帯で締める簡素な包装。中身は透けて見えるとおり、軽く味噌風味が付いた倉石牛が白御飯を覆い、柔らかいのに歯ごたえのある人参やゴボウの煮物が添えられるもの。

 東北で数々の名誉賞を受賞しているという、青森県三戸郡倉石村特産の「倉石牛」は、冷たいのに柔らかさとサクッとした食感に牛肉らしい風味が備わるなど、中身は申し分なし。あとは原材料や消費期限を印字したシールをなんとかすれば、絵にもなる駅弁になれるはず。なお、倉石村は2004年7月1日に五戸町と合併し消滅した。

 2002年12月1日に延伸された東北新幹線。大宮・盛岡間が開業したのは1982(昭和57)年6月のことだから、青森県内に北進するまで約20年もの歳月を要した。その間に1992年の山形新幹線開業、1997年の秋田新幹線開業、1999年の山形新幹線新庄延伸という具合に、青森県は新幹線延伸において山形県や秋田県に大きく遅れを取ることとなった。

 しかし、最高時速130キロの在来線規格である山形・秋田新幹線に対して、こちらは時速300キロ以上の速度が見えてくる「フル規格」の新幹線なので、長い目で見れば所要時間や信頼性で徐々にアドバンテージが出てくるはずで、結果的に青森県は良い選択をしたと感じる。10年以内の新青森駅までの延伸は決定しているが、青函トンネルに新幹線が通るのは何十年後になるのだろうか。

 なお、調製元の経営不振による事業譲渡に伴い、この駅弁は2005年8月までに消滅する模様。その前にすでになくなっていたという話もある。支店も同月頃に閉店となる。

※2005年12月補訂:公式サイトの閉鎖に伴いURLを削除。調製元の名称・所在地・連絡先も変更された可能性がある。
※2005年7月補訂:駅弁と調製元の近況を追記
※2004年6月補訂:倉石村の合併情報を追記

【東北本線八戸(はちのへ)駅】1891(明治24)年9月1日開業 青森県八戸市尻内町
【株式会社伯養軒八戸支店】青森県八戸市長苗代前田11−2 TEL:0178(27)3306

【終売】まるごと倉石村(1,000円) 2003年3月2日に八戸駅駅弁売店で購入

掛紙 外観 中身

 東北新幹線八戸延伸に合わせて、2002年12月1日に登場。内側が青く外側が黒い木目調の独特な発泡材容器に、郷愁を誘うセピア色の写真を載せた掛紙をかけて紫色の紙ひもでしばる。中身は牛肉が少ない牛肉弁当といえ、白御飯に倉石牛の網焼やそぼろや佃煮などが入り、デザートに見えるカップは濃縮還元をしていないりんごジュース。味は良いのに価格の割に隙間が多く見た目で損をしているが、御飯を除きすべてが倉石村産の食材を使用したというから、村の豊かさを感じさせる。

 青森県三戸郡倉石村は、八戸駅から約15km西にある人口約三千人の村で、村内に鉄道はなく全国的な知名度も無に近いが、特産の肉牛で少しずつ知名度を上げており、仙台の駅弁業者とタイアップしたこの駅弁でさらなる村のアピールを図っていた。しかし2004年7月1日に五戸町と合併し消滅した。

 なお、調製元の経営不振による事業譲渡に伴い、この駅弁は2005年8月までに消滅する模様。ただ、その前に製造が中止されていたらしい。支店も同月頃に閉店となる。

※2005年12月補訂:公式サイトの閉鎖に伴いURLを削除。調製元の名称・所在地・連絡先も変更された可能性がある。
※2005年7月補訂:駅弁と調製元の近況を追記

【東北本線八戸(はちのへ)駅】1891(明治24)年9月1日開業 青森県八戸市尻内町
【株式会社伯養軒八戸支店】青森県八戸市長苗代前田11−2 TEL:0178(27)3306

幕の内弁当 海弁(1,050円) 2007年6月17日に八戸駅新幹線改札内コンコース売店で購入

掛紙 外観
外観 外観 中身

 2006年の登場か。すっきりしたデザインの大きめな長方形紙箱を容器に使用、トレーに詰める中身は、白御飯とうに御飯、サバ味噌と鮭ハラス、イカ、エビフライ、ホタテ、笹蒲鉾、玉子焼、煮物など。分量と風味は、特におかずの部分において価格以上の充実ぶり。しかし食材の詰め方が雑を極めており、見栄えだけで後味を不味くした。競争相手の撤退と新商品の出し過ぎで、普通の駅弁屋がけっこう重視している弁当への心遣いが薄れたのだろうか。価格は購入時で1,000円、2008年7月1日から1,050円。

※2008年7月補訂:値上げを追記

【東北本線八戸(はちのへ)駅】1891(明治24)年9月1日開業 青森県八戸市尻内町
【有限会社吉田屋】青森県八戸市一番町一丁目2−1 TEL:0178(27)4554
 http://www18.ocn.ne.jp/~kouta-8/
十和田湖和牛 和牛めし(1,100円) 2008年5月9日に八戸駅新幹線改札内コンコース売店で購入

掛紙 外観
外観 中身 中身

 2005年までに登場か。柔らかい発泡材の長方形容器に、おしながきと割りばしを添えて輪ゴムでしばり、奥入瀬の風景を背景にした掛紙を巻いて、ゴムでしばる。中身は白御飯の上に牛肉、ごぼう、エリンギ、糸こんにゃくなどを載せ、シジミやリンゴなどを添えるもの。

 青森の大自然をまるごと詰め合わせたという大仰な中身の見栄えは価格より簡素だが、ごぼうとエリンギに存在感がある、風味確かなビーフ丼。付合せも個性的。おしながきには主要食材の生産者や調達先の名前まで書いてあった。

【東北本線八戸(はちのへ)駅】1891(明治24)年9月1日開業 青森県八戸市尻内町
【株式会社ニュー八】青森県八戸市北白山台二丁目1番16号 TEL:0178(70)2883

E2系(1000番台)はやて弁当(1,150円) 2004年6月12日に品川駅駅弁大会で購入

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 2003年秋の登場。東北新幹線「はやて」に使われるE2系新幹線電車の先頭車を陶器で再現した容器をボール紙の枠にはめる。紙トレーに入った中身はぐっと少なく、少量の御飯の上に鮭フレークと鶏そぼろ、少量のイクラと錦糸卵、ヤリイカと人参をひとつずつ載せるだけ。つまり容器を楽しむ駅弁で、子供へのお土産には最適だろう。

 JR東日本のE2系新幹線電車は、1997年10月開業の長野新幹線用として開発され、東北・上越新幹線で1982年の開業時から使われる200系電車の置換用としても増備された。その1000番台は2002年12月の東北新幹線八戸延伸で登場したマイナーチェンジ版で、長野新幹線の50/60Hz両対応だった電源周波数を50Hz専用化、高速走行時の車両動揺を抑えるサスペンションを装備、側窓の1列1窓から2列1窓への大型化などが、1000番台の登場で0番台と呼ばれるようになった原版と異なる。同時にE2系0番台の東北新幹線用編成についても、8両編成に1000番台2両を入れた10両編成化と車体帯色の変更を実施し、長野新幹線では走れなくなった。

 駅弁容器で再現された車両は、陶製容器は1000番台、ボール紙の枠は小窓な東北新幹線色なので長野新幹線を走れない0番台のタイプ、パッケージの写真は全車1000番台の編成で、駅弁名では(1000番台)を付記する。そんな差異の考察をすることは自由だが、一部の鉄道マニアはこれを間違いだ嘘つきだと騒ぎ立てて周囲の迷惑と引き替えに自己満足を得るため、鉄道趣味への偏見や無理解を助長してしまう。

【東北本線八戸(はちのへ)駅】1891(明治24)年9月1日開業 青森県八戸市尻内町
【有限会社吉田屋】青森県八戸市一番町一丁目2−1 TEL:0178(27)4554
 http://www18.ocn.ne.jp/~kouta-8/
うにバクダン!(1,250円) 2008年3月28日に東京駅「駅弁屋旨囲門」で購入

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外観 中身 中身

 2008年3月頃の登場か。上下に分かれた立方体の黒い発泡材容器を、中身の写真やイラストに商品名を賑やかに書いたボール紙の枠にはめる。中身は直径8センチ程度の、ウニ飯の球体。たっぷりの柴漬けをたっぷりウニの混ぜ御飯で包み、その上にウニをまた少々載せて、トレーに置いて半球状の透明なプラスティックでふたをして、上からもトレーをかぶせて先ほどの容器に収める。

 商品名、コンセプト、内容、風味がかもし出すインパクトは強烈の一言。ただ、この個性的で巨大なおにぎりの具が、なぜ柴漬けなのか理解に苦しむ。その刺激的な味や臭いがなければ、個人的にすべてを絶賛したい。東京駅でも事実上レギュラー入りした模様で、ブログでの賞賛報告がいくつもひっかかる。

【東北本線八戸(はちのへ)駅】1891(明治24)年9月1日開業 青森県八戸市尻内町
【有限会社吉田屋】青森県八戸市一番町一丁目2−1 TEL:0178(27)4554
 http://www18.ocn.ne.jp/~kouta-8/
大人の休日一期一会(1,500円) 2003年10月5日に東京駅駅弁大会で購入

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 2002年12月の東北新幹線八戸延伸に向けて、2002年3月登場。後に「大人の休日」ブランドの一員となり、期間限定を繰り返しながら通年発売の模様。

 黒塗折箱風の発泡材容器にカラーコピーやカラーレーザープリンタ特有のにじみがある普通紙の掛紙をかける。中には6つの紙皿が入り、それぞれウニ御飯、鮭と鯖のバッテラ、鮭と殻付カニとイカの焼物に鮭氷頭の酢の物、煮物、海老や舞茸等の天ぷら、お新香が入る。12〜3月はウニ御飯がホッキ貝御飯に替わるという。価格の分だけ味はよい。これほど中身に空間の余裕がある駅弁は以前の八戸駅になかったはず。

 八戸駅は新幹線の延伸で駅は一変したが駅弁事情も一変、開業時はもちろんそれ以降にも次々に新製品が出て二十種前後の駅弁に迷える駅となり、以前の八戸駅弁の代名詞「八戸小唄寿司」などすっかり影が薄くなるほど。新幹線新青森延伸後にも生き残れる名物が、生まれるかどうか。

【東北本線八戸(はちのへ)駅】1891(明治24)年9月1日開業 青森県八戸市尻内町
【有限会社吉田屋】青森県八戸市一番町一丁目2−1 TEL:0178(27)4554
 http://www18.ocn.ne.jp/~kouta-8/
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2001年6月17日開設 2008年7月27日更新
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