| 旅の友「駅弁」。館長が食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
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【掛紙】かにめし(150円) 調製年月日不詳
1960年代の調製と思われる、昔の長万部駅弁の掛紙。このデザインは高度経済成長期、鉄道が陸上交通の王者であった最終期を通してほとんど変わらず、旅客に親しまれ続けてきた。 【掛紙】かにめし(150円) 1967年10月21日調製
1967(昭和42)年10月21日11時の調製と思われる、昔の長万部駅弁の掛紙。上の掛紙と全く同じだが、調製印の様式が変わり、販売年が特定できるようになった。 【掛紙】かにめし(200円) 1971年1月3日調製
1971(昭和46)年1月3日11時の調製と思われる、昔の長万部駅弁の掛紙。左上に均一周遊券、後のワイド周遊券の宣伝が入っている。当時は大きなリュックを背負い、カニのように列車の通路を横歩きし、北海道などエリア内が20日間も乗り放題となる国鉄の均一周遊券を活用し、夜行列車やユースホステルを泊まり歩く若者旅行者、いわゆるカニ族の最盛期であった。 【掛紙】かにめし(900円) 1992年8月29日調製
1992(平成4)年8月29日17時の調製と思われる、昔の長万部駅弁の掛紙。現在の「かなやのかにめし」の掛紙と絵柄や基本的なデザインは同一であるものの、価格や駅弁名に食品表示の有無などに差異がある。なぜ昔になかった「かなやの」の接頭語を付けたのだろう。 【掛紙】かなやのかにめし(1,000円) 1994年3月23日調製
1994(平成6)年3月23日14時の調製と思われる、昔の長万部駅弁の掛紙。一年半前のものと比べて価格が100円アップしているほか、駅弁屋の名前が変わり、現在の「かなやの」の接頭語が付き、その他一部デザインを修整している。 【掛紙】かなやのかにめし(1,000円) 2001年9月10日調製
2001(平成13)年9月10日15時の調製と思われる、昔の長万部駅弁の掛紙。7年半前のものと比べて価格がシールから印字に変わり、調製印が調製日時と消費期限の年月日時二段書きに変わり、意匠登録や商標登録の記述、食中毒防止の注意書き、テレックスの番号、和風レストランの表示が消えている。 かなやのかにめし(1,000円) 2004年1月12日に京王百貨店駅弁大会で購入
1949(昭和24)年頃に誕生した、北海道で一番有名なカニ駅弁。長方形の経木折を毛ガニを描いた掛紙で包む。中身は280グラムも入った味付け御飯の上にカニのほぐし身が敷き詰められ、椎茸やグリーンピースなどで見た目のアクセントを加えている。 長万部は函館本線が室蘭本線を分ける鉄道の要衝であるが、1986年以降は函館本線長万部・小樽間はローカル線となったため、現在は札幌方面と函館方面を結ぶ幹線の一中間駅という立場。そんな駅に駅弁屋が二社も生き残っているのは奇跡的だが、それぞれ「かにめし」「もりそば」という主力駅弁を確立し、鉄道客の他にドライブインで道路の客も集めている。 【函館本線長万部(おしゃまんべ)駅】1903(明治36)年11月3日開業 北海道山越郡長万部町字長万部 【有限会社かにめし本舗かなや】北海道山越郡長万部町字長万部40−2 TEL:01377(2)2007 http://www.kanimeshi.jp/ かなやのかにめし(1,000円) 2004年9月12日に駅弁屋店舗で購入
長万部のかにめしの現地版。上に紹介したものは京王百貨店駅弁大会での実演販売版。通常はその両者で微妙に中身や味が異なることがほとんどだが、この駅弁は掛紙や容器や中身、見た目も味も有意な差がなく、これはなかなかすごいことだと思う。 比較的遅く20世紀末期まで駅弁立売が残っていた長万部も、もともと町の規模は小さいうえ、函館山線こと倶知安方面との乗換客や特急の停車時間が極少となり、ホーム上で駅弁が売れなくなったそうでやむなく撤退。駅舎内の田舎風スーパーに駅弁はなく、購入には駅前の調製元へ出向く必要があるが、特急の乗客には車内販売員に予約を申し込むと配達してくれる。 【函館本線長万部(おしゃまんべ)駅】1903(明治36)年11月3日開業 北海道山越郡長万部町字長万部 【有限会社かにめし本舗かなや】北海道山越郡長万部町字長万部40−2 TEL:01377(2)2007 http://www.kanimeshi.jp/ かなやのかにめし(1,000円) 2006年1月22日に京王百貨店駅弁大会で購入
長万部のかにめしの2006年実演販売版。価格も中身も何も変わってないけれど、掛紙のデザインが変わったために収穫。端から見れば阿呆らしいだろうが、趣味とはそういうものである。 今回の京王はカニ対決として、根室・釧路・小樽・長万部・福井の5駅弁業者が実演ブースを構えていたが、最も歴史が長く、最も駅での実態があり、最も見た目に駅弁らしい長万部のかにめしが、最も苦戦しているように見えた。 【函館本線長万部(おしゃまんべ)駅】1903(明治36)年11月3日開業 北海道山越郡長万部町字長万部 【有限会社かにめし本舗かなや】北海道山越郡長万部町字長万部40−2 TEL:01377(2)2007 http://www.kanimeshi.jp/ 蝦夷めし(1,260円) 2008年1月19日に京王百貨店駅弁大会で購入
昔も今もかにめしで売る長万部駅に昭和の頃から存在した通好みのマイナー駅弁。現在は要予約とされるが、今年の京王にひょっこり現れた。容器や包装の構造はかにめしと同じ。掛紙の絵柄はサケ、ホタテ、毛ガニ、漁網に北海道の海と陸を描いたのだろうか。中身は御飯の上にカニほぐし身とホタテ2個、そして衣というかタレをまとう鮭の切り身ひとつ。どこの駅弁や総菜にも似ない、鮭のなんともいえない味付けに、遠くに来たなと感じさせる強烈な個性が出ている。 【函館本線長万部(おしゃまんべ)駅】1903(明治36)年11月3日開業 北海道山越郡長万部町字長万部 【有限会社かにめし本舗かなや】北海道山越郡長万部町字長万部40−2 TEL:01377(2)2007 http://www.kanimeshi.jp/ 特製もりそば(600円) 2004年9月12日に駅弁屋店舗で購入
1931(昭和6)年に登場した、日本初で長らく日本唯一だったそば駅弁。ボール紙製の長方形容器の中には、トレーに入ったもりそばに刻みネギ・わさび・とうがらしの薬味が付き、その脇にうずらの玉子がひとつ、ポリ容器のそばつゆと空のカップがひとつ入る。 国鉄は御飯の入らない弁当を駅弁として扱わなかったため、公式な駅弁にはならなかったが、今は誰もが名物駅弁と考えているはず。駅舎隣接の洋菓子屋兼そば屋で注文が入ってから調製するので、予約するほどでもないが入手には数分間の余裕が必要。 ※2004年11月補訂:駅弁名の訂正・写真の掲載・解説文の追記・調製元の所在地と電話番号の訂正 【函館本線長万部(おしゃまんべ)駅】1903(明治36)年11月3日開業 北海道山越郡長万部町字長万部 【有限会社合田】北海道山越郡長万部町101番地 TEL:01377(2)3131 かなやの道弁かにめし(945円) 2008年1月14日に京急百貨店駅弁催事で購入
2007年秋までに投入された「道弁」なる駅弁催事向け商品のひとつ。長万部駅弁のかにめしのように角を落とした、長方形の小さな発泡材容器を、スーパーやデパートの売り場での見栄えを重視した構造だと思える、立ち上がり付きのボール紙の枠にはめる。中身は白御飯の上にかにフレーク、イクラ、業務用冷凍錦糸卵、帆立をを乗せるもの。 中身こそコンビニの再現駅弁っぽい見栄えと分量だが、食べてみればかなやのかにめしの駅弁の味が出ていると思う。しかし駅弁のかにめしそのものがすでに事実上ドライブインやクルマの弁当であり、「道弁」という名前でこういうものを出すのならば、駅弁の看板は下ろすべきかと。一時は駅弁催事から足を洗っていたと思われるこの駅弁屋さん、最近は催事に再進出し、それどころか浮き足立った駅弁類似新商品を投入し、催事に軸足を置きつつあるようにも見える。食品表示にはついに委託製造の記号まで付き始めた。 【ドライブインかなや】1972(昭和47)年開業 北海道山越郡長万部町字平里12番地7 【有限会社かにめし本舗かなやKS】北海道山越郡長万部町字長万部40−2 TEL:01377(2)2007 http://www.kanimeshi.jp/ URL : http://eki-ben.web.infoseek.co.jp/ Copyright (C) 2001-2009 まっこうくじら All Rights Reserved. |