banner 旅の友「駅弁」。館長が食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
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元祖大沼だんご(小315円・大525円) 

掛紙 外観
外観 中身 中身

 1905(明治38)年5月に登場したという鉄道銘菓で、大沼公園駅で長い間立ち売りが実施されていたもの。軽食駅弁サイズで、しかし厚さ約2センチの薄いプラ容器に、団塊ジュニア世代では文字を読めない掛紙をかけて、輪ゴムでしばる。中身は小指の先ほどの団子の上に、容器の2/5は醤油だれを、3/5はこしあんをかけるもの。

 こしあんの代わりにゴマだれをかけたバージョンもあり、それぞれに写真のサイズの「小」と、おそらく分量が倍になる「大」がある。今は駅売りをしていないようだが、大沼公園駅の駅前売店で買える。写真のバージョンだけが特急列車の車内販売で予約購入が可能で、その際の価格は350円。

※2007年11月補訂:写真の掲載と解説文の全面改訂

【函館本線大沼公園(おおぬまこうえん)駅】1908(明治41)年6月1日開業 北海道亀田郡七飯町大沼町
【株式会社沼の家】北海道亀田郡七飯町字大沼145 TEL:0138(67)2104

いかめし(500円) 2004年1月13日に京王百貨店駅弁大会で購入
 2005年6月12日山陽放送「日本列島 駅弁88ヶ所」
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 1941(昭和16)年に誕生した、日本を代表する駅弁のひとつ。マイカに餅米とうるち米を1:2の割合で詰め、熱湯で15分、しょうゆとざらめの煮汁でさらに15分煮込んだものを、小さな紙箱にふたつ入れている。たまに3〜4個入っていることもある。

 デパートの駅弁大会など駅以外で95%以上を売り上げ、一時は駅で購入できなかったなど、いろいろ特異な駅弁である。普段は駅売店か駅前商店で、夏休み期間中は駅構内でも販売がある。購入当時は470円、2008年9月1日に500円へ値上げ。

※2008年9月補訂:値上げを追記

【函館本線森(もり)駅】1903(明治36)年6月28日開業 北海道茅部郡森町本町
【阿部商店】北海道茅部郡森町御幸町112 電話:01374(2)2256
 http://www.ikameshi.co.jp/
いかめし(470円) 2004年2月23日に佐賀玉屋駅弁大会で購入

掛紙 外観 外観 中身

 今さら語ることもない、駅弁大会の定番商品である森駅のいかめし。しかし2004年1月の大阪・阪神百貨店と2004年2月の佐賀・玉屋を訪問したら、写真のように容器が通常の発泡材容器+蓋+掛紙でなく、まるで台湾の駅弁のような牛乳パック素材の組立容器が使われていた。西日本以西の駅弁大会ではこれが使用されているのだろうか。なお、中身や価格は全く同じ。購入当時は470円、2008年9月1日に500円へ値上げ。

※2008年9月補訂:値上げを追記

【函館本線森(もり)駅】1903(明治36)年6月28日開業 北海道茅部郡森町本町
【阿部商店】北海道茅部郡森町御幸町112 電話:01374(2)2256
 http://www.ikameshi.co.jp/
【掛紙】御寿し(100円) 調製年月日不詳

掛紙

 1960年代頃の調製と思われる、昔の栗山駅弁の掛紙。栗山駅は国鉄室蘭本線と夕張鉄道がクロスする、石炭輸送が華やかりし頃は鉄道の要衝のひとつであり、駅弁も存在した。幕の内と寿司以外の駅弁はなかった模様。
【終売】洋寿司(650円) 

 1959年の登場。千歳駅のサーモン寿司に似た体裁の押し寿司ではあるが、そのネタはトンカツ・焼豚・チーズ・ハム・きゅうりと、ユニークというかゲテモノというか迷うところ。醤油ではなくソースを添付。客を選ぶ駅弁のため、中身を確かめてから購入すると良い。駅弁屋の社長がすしめしを食べながら間違えてチーズを口に入れたことから誕生したというエピソードが伝わる。調製元の駅弁撤退により、2004年9月限りで失われたらしい。

※2005年1月補訂:駅弁消滅の可能性を追記

【室蘭本線登別(のぼりべつ)駅】1892(明治25)年8月1日開業 北海道登別市登別東町2丁目
【有限会社登別駅構内立売商会】北海道登別市登別東町1−1−1 TEL:0143(83)1027

のぼりべつ温泉まんじゅう(735円) 2004年9月12日に駅弁屋で購入

掛紙 掛紙 外観 外観
外観 外観 中身

 登別駅の駅弁屋の温泉饅頭。白いボール紙の箱を、商品名を記した包装紙と取扱商品名を散らした橙色の包装紙で二重に包む。中身は脱酸素剤入り密封パックの栗まんじゅうが10個。こういう飾り気の薄い温泉饅頭に出会う機会は減少したし、駅弁屋の名で販売されるというだけで買いたくなる。

 製造者は、かつて栗山駅の公式な駅弁屋であった、室蘭本線栗山駅前の菓子製造業兼仕出し業者。三十年以上前に駅弁から撤退した一方で、1931(昭和6)年に発売した「栗まんじゅう」が地元の銘菓へ成長し、現在も販売が続けられている。この商品は、その栗まんじゅう。

※2007年1月補訂:製造者の情報を追加

【室蘭本線登別(のぼりべつ)駅】1892(明治25)年8月1日開業 北海道登別市登別東町2丁目
【有限会社登別駅構内立売商会】北海道登別市登別東町1−1−1 TEL:0143(83)1027
【株式会社美津和商会】北海道夕張郡栗山町中央2丁目182番地 TEL:01237(2)0237

【終売】マリン弁当(850円) 2004年9月12日に駅弁屋で購入

掛紙
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 駅近くの観光施設「登別マリンパークニクス」の開業を記念して1990年に登場。ラッコやアシカなどと水面に映る観光施設の建物を描いたボール紙容器を使用、中身は俵型になり切れていないホカホカ御飯に、冷蔵おかずとして筋子や海老や焼鮭や玉子焼や帆立など、一見して幕の内駅弁の三級品に見えて、中身をよく見ると肉類のない海の幸のヘルシー駅弁に仕上がっており、しかし味はそれなり。調製元の駅弁撤退により、2004年9月限りで失われたらしい。

 北欧ロマンと海洋ファンタジーを主題にしたテーマパークである登別マリンパークニクスの開館は1990年。バブル経済と水族館の人気で翌年には年間65万人の入館者を集めたものの、以後は他のバブル期開業のテーマパークと同様に来客の激減で経営が行き詰まった。2001年に登別市が約40億円の債務を整理し運営を観光会社に任せて営業を継続、その経営手腕に加えて特急停車駅から徒歩5分の一大温泉地の入口という立地からか、入館者は増加に転じ再建策が回り始めている。

※2004年11月補訂:写真の掲載と解説文の全面改訂

【室蘭本線登別(のぼりべつ)駅】1892(明治25)年8月1日開業 北海道登別市登別東町2丁目
【有限会社登別駅構内立売商会】北海道登別市登別東町1−1−1 TEL:0143(83)1027

母恋めし(890円) 2004年9月12日に母恋駅観光売店で購入

掛紙 外観 外観
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 2002年4月5日に登場した、室蘭市内約15年ぶりの駅弁。1987年の「第2回むろらん郷土料理コンクール」のアマ弁当部門で最優秀賞を獲得した創作弁当を、JR北海道と交渉し母恋駅舎内での販売を開始したもの。訪問時には駅舎内に観光小物と駅弁の売店ができていた。販売個数は2003年4月現在で一日20個、2008年7月現在で一日40個限定とされる。価格は当初は840円で、現在は50円アップ。鉄道駅に加えて道の駅でも販売される。

 防水紙の成形容器を掛紙やチラシと共に和紙風の風呂敷で包む。中身は貝殻の中に入ったホッキ貝のおにぎりがふたつに薫製卵とスモークチーズなど。表彰品かつ評判品だけあって風味も良好。写真のとおり中身のすべてがビニールで個別包装されているのは、食べ残しをポケットに詰めて持ち歩くためとも、個々のメニューの香りを他に移さないためとも紹介される。

 室蘭は道央太平洋側屈指の天然の良港で、石炭の積出港から港湾工業都市として発展したが、炭坑の衰退に加え札幌に近い苫小牧で湿原が掘割港と工業団地に開発されたので、その地位が脅かされがち。しかしその地形は昔も今も変わらず、母恋駅舎を背に半時間強まっすぐ登る眺望名所の地球岬からは、アイヌ語由来の当て字に負けない雄大な太平洋の眺めと強風を存分に浴びることができる。

※2005年9月補訂:販売個数の更新
※2004年11月補訂:写真の掲載・解説文の全面改訂・調製元の情報を追記

【室蘭本線母恋(ぼこい)駅】1935(昭和10)年12月29日開業 北海道室蘭市母恋北町1丁目
【創作工房せきね(喫茶店ブロートン)】北海道室蘭市絵鞆町4−2−14 エンルムマリーナ内 TEL:0143(27)2777
 http://www.bokoimeshi.com/
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2001年6月17日開設 2008年7月27日更新
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